(DC)ラストホープ の通販

ドリームキャスト用ソフトとして突如登場した
ドイツ製の非公認ソフト。

ＰＣの画面上で見る限りにおいては
画面も綺麗で、Ｒ－ＴＹＰＥの３Ｄ版のような
感じのように見えるかもしれないが
実際のゲームはその印象とは若干異なる。

ゲーム自体は
粗い解像度で作られた２Ｄシューティングで
一部の敵キャラクタに
３Ｄっぽい演出が見られるものの
内容はごくごく普通のシューティング。
世代的に言えば
スーパーファミコン、メガドライブ世代のもので
ＤＣだからといって
決して綺麗というわけではない。

このゲームはＶＧＡ対応なのだが
ＶＧＡを通して見るとその解像度の粗さが鮮明に出る。
このゲームに限って言えば
通常のＴＶ画面に映したほうが綺麗に写ると思う。

難易度は激ムズ。
弾の速度等のゲーム全体の進行は物凄く遅く、
弾は発射後見て容易によけられるのだが
覚えゲー的要素が強すぎる。
タクティカルシューティングと
名づけられているとおりのゲーム性。
知らなければ死ぬシチュエーションが多い。
１つ１つの敵の出現にあわせて
決まった場所に行かないと死んでしまうくらいに
シビアで
数分しかかからないような場所で
それこそ数十回は死ぬことを繰り返しながら
パターンを見つけていくタイプのゲーム。

まさに初代Ｒ－ＴＹＰＥのようなゲーム性を持っている。

覚えゲーなのだが敵の出現順序や
ギミックが工夫されているので
やらされ感は少ない。
今でも全く通用してしまうほど
ゲーム性が高い。
Ｒ－ＴＹＰＥが好きな人はドハマリしてしまう可能性すらある。

但し、ゲームの演出は酷く、
敵の爆発で欠片が飛ぶのだが
その演出が適当で、
同人ゲームのような印象を受けてしまう。

また、当たり判定がしっかり作られておらず、
無敵であるはずのフォースを敵が突き抜けて
死んだり、
弾に自機が当たったと思ったら
違う場所にあるはずのフォースが弾をかき消していたりと
理不尽な死＆生存が結構頻繁にある。

また、ポーズボタンを押すと連打状態になってしまうのも×。
ボタンでフォースが回転するのだが、
ボタンの配置と回転方向が逆になっていて
非常に操作しづらいのも×。

また、ボスの弱点がどこにあるのかが分かりづらい。
波動砲を撃っても
エフェクトが貧弱なために
効果があるのかどうかがわかりにくい。

ボスがやられている間も
ボスが攻撃を続けていたりと
バグっぽい動きがある。
また、ＭＩＬ－ＣＤ対応ソフトでないと動かないなど
知らないと起動失敗してしまうような
仕様もあるなど
製品として考えると相当に問題があるような気がする。

上記欠点を了解して、
ハマリ度の高い
超難度のシューティングで遊びたい人には
本当にお勧めしたい逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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