(SS)エレベーターアクション・エレベーターアクションリターンズ ..

長い時を経て登場した
名作エレベーターアクションの続編。
エレベータに踏み潰されたり
エレベータの無い空間から落ちたり
扉に入ったり
フロア全体の照明を消したりなど
初代エレベータアクションにあった要素は
ほぼ全て搭載されている。

初代と違い
敵のピストルの弾はやや遅く
体力制になったので
難易度は劇的に低くなった。

プレステ、セガサターン時代の作品なので
絵が綺麗で今やっても十分視聴に耐えうるレベル。
前作にいた
銃を乱打する悪魔のようなスナイパーは登場しなくなった。
タイトーのアクションゲームは
永久パターン防止キャラが特徴だったと思ったので
これは残念。
前作の、しばらく時間がたつと現れる
伏せ撃ちまで行う
死神のようなスナイパーから逃げる
緊張感がなくなってしまった。

今回は時間制限が表示されるタイプになっている。

ビルごと破壊される面や
横スクロールになってしまって
エレベータアクションらしさが殆ど無い面まで存在し、
エレベータアクションの画像が綺麗になっただけには
留まらない進化を遂げているのは○。

エレベータアクションといえばスパイ活動だと思ったのだが
今回は爆弾処理任務なのに
派手に爆発が起こってクリア時には殆ど破壊された状態に
なったり、ヘリでビルに派手に突っ込むなど
スパイというよりは自爆テロの実行犯のような
存在になってしまった。

また、初代ではエスカレータでは敵と余裕ですれ違うことが
可能というのが特徴だったのだが
今回はエスカレータは殆ど登場しない。
個人的には残念。

操作性は
初代エレベータアクションの
小刻みで止まるような独特の動きが健在なために
やや操作しづらく感じた。
銃で何発撃たれても
画面中爆発が起こっても平気な主人公が
１階上からエレベータの無い状態で飛び降りると
いとも簡単に死亡してしまうのが個人的に×。

チープな絵ゆえに成功していた
エレベーターアクションが
リアルな絵になったために
細かい矛盾が浮き彫りになってしまった作品。
細かいところが気にならない
エレベータアクションに思い入れのある人には
お勧め。

クリアー後にプレイできるエレベータアクションは
ファミコン版とは操作性がやや異なり
難易度が高くなっている。
一定時間がたつと現れるスナイパーはやはり怖い。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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