(PCCD)魔導物語Ｉ炎の卒園児 の通販

次世代機が主流となっていた
１９９６年にあえてＰＣエンジンで発売。
アーケードカード専用ソフトで、
次世代機に匹敵するほどの細かい書き込みが素晴らしいゲーム。
このゲームに関しては解像度が他のソフトと違うのではないかと
いうくらいにグラフィックの質が
他のＰＣエンジンソフトと全く違うレベル。

３Ｄ画面による、幼稚園時代のアルルの物語で
メガドライブ版とほぼストーリーは一緒。
メガドラが１２Ｘ１２の迷路だったのに対し、
本作品は１０Ｘ１０と小さめで、
階段の場所がきちんとマップに載るために遊びやすい。

但し、ゲームの難易度は非常に高い。
ヒントらしいヒントは殆ど無いため、
滑る床のフロアを先に進むためにどうすればよいのかが
わからず、非常に迷った。
（答えは直前の店で売っているあるアイテムを使う）
その他、アイテムを使わなければ行けない場所が
ほぼノーヒントで用意されており、
昨今の親切なＲＰＧに慣れきっている私にとっては
非常に難しいソフトに思えた。

アーケードカード使用の恩恵から、
同じフロアであれば戦闘時も買い物時も
全く読込がなく、
スムースに遊べるのは○。

階と階の間は
少し長めの読込が入るのだが
移動の回数はそれほど多くないので
快適に遊べると思う。

ＰＣエンジン版は声の演出が多く、
敵キャラクタの動きも豊富なので戦闘は非常に楽しい。
登場キャラクタの種類は
全機種中最も少なく、淡白な印象なのだが
それだけに１体１体の動作、ボイスは多めといった
バランスとなっている。

ＰＣエンジンとしては珍しく
ビジュアルシーンが非常に少なく、
ゲームの演出だけで豪華さを出しているのは好感。

敵の強さのバランスは非常に厳しい。
特に、最初は死にやすく、
死んだら最初から、というバランスなので
戦闘が終わったらその都度セーブをしておきたいところ。
前半でレベルが溜まれば中盤は
戦闘については非常に楽に進めると思う。
後半のボスの強さが極悪なので、後半は苦労するかもしれない。

ヒントの少なさ、戦闘バランス調整にやや難があるものの
ＰＣエンジン最高峰、というよりハードの限界を超えるような
グラフィック品質の高さは必見。
ＰＣエンジン末期に相応しい技術力満載の１作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
(商品写真のところへ戻る)