(PS2)プラレール　夢いっぱいプラレールでいこう！ の通販

子供向け作品なのだが
開発は「Ａ列車でいこう」のアートディンクが担当しており
Ａ列車ファンも満足の仕上がりの隠れた傑作。
「Ａ列車でいこう」はレールの敷設がやや難しく、
思ったとおりのレールを引くのに苦労をすることが
楽しみの１つであったのだが
「プラレール」ではレールの種類を単純化し、
隙間を埋める特殊レールを追加することで
お子様でも簡単にレールを作れるように工夫がしてある。

実際のところ、プラレールにおいては
必要充分な数のレールとなっており
レールの種類が少ないことによる不満は殆ど感じなかった。

プラレールだけに
レールのグラフィックはおもちゃの「プラレール」に準じたものに
なっているのが好感。
洗車場のあの丸い棒のようなブラシは
私が子供の頃に持っていたプラレールの部品そのままなので
思わず感動してしまった。

立体にしたときの橋もプラレールの部品そのもの。
新聞の折り込みチラシで
豪華なプラレールの立体写真にあこがれていた私にとっては
あの豪華なレールを好きなだけ組み立てられ、
なおかつ部屋を散らかさないですむ、というだけでも
魅力的に感じた。

本作品は「Ａ列車で行こう６」よりも後の開発となっていて
上記ソフトのレール敷設における不満点を見事に解消している。
レール敷設時の画面は見やすいし、
立体交差でも視点を変えて思ったところにレールが引ける。
これだけでも大満足といえる。

もちろん、車窓モードも搭載しており、
車を運転することも可能。（操作はスピード変更のみ）
乗り物に乗ると風船が出てきて、それを取ると「プラ」というお金のようなものを
手に入れられ、それで新しいレールが引けるというｋとおで
車窓モードに意味を持たせているのには好感。
路線が長ければ長いほどもらえるプラが多くなるといった要素も渋い。

高さの概念もあり、９段まで組めるのはうれしい。
作り方によってはジェットコースターのようなコースも組めるのだが
私はくるくると意味も無く回転して登るタイプのコースを作った。
Ａ列車本編のようにリアルな街をつくれるわけではないけれども
あのプラレールを見事に再現しているだけでも価値は高い。
列車の種類も意外と多いのも○。

時間の概念が無いので
ダイヤを組めないのが残念なのだが
自由度が高く、破産の制約が無い、単純な線路作りゲームに
徹しているのが好感。
童心に戻って思いっきり線路作りが楽しめる。

チュートリアルも分かりやすくて丁寧。
Ａ列車２００１のチュートリアルも非常に丁寧な出来栄えだったのだが
プラレールの説明はお子様向けだけあって
Ａ列車２００１よりもさらに分かりやすく、
説明書なしでも充分楽しめるのが○。

プラレール世代は手放せない名作となるのは間違いなく、
プラレールになじみの無い人であっても
Ａ列車ファンであれば手にとって遊んで欲しい傑作。
リアル路線に走っている本編とはまた違った楽しみが得られることは
間違いないと思う。

まさに子供から大人まで楽しめる作品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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