(PS2)SEGA AGESシリーズVol33 ファンタジーゾーン..

私の購入した２００８年発売のＰＳ２ソフトの中で
最高位に位置する作品。
究極のファンタジーゾーン。

幅広いバージョンのファンタジーゾーン、ファンタジーゾーンⅡの
移植を成し遂げており、
スーパーファンタジーゾーンといった他社作品までカバー。
ファミコン版のファンタジーゾーンも
ファンタジーゾーンネオクラシックとして
再録されているこだわりよう。

ネオクラシックは
ポッポーズの面の音楽が
きちんとアレンジバージョンになっていたり
３面で、雑魚敵を倒し損ねると
全ての基地を破壊しても
ボス戦に移行しなかったり
多間接ボスの腕の当たり判定が狭く
腕になかなか弾があたらなかったりなどといった
細かい癖まできちんと移植されている。

エンディングも
スタッフロールつきの
豪華バージョンが
ファミコン版と同様に収録されている
こだわりようだ。

アーケード版ファンタジーゾーンは
サターン版と同様、
最高の移植度。
サターン版とは違うスーパープレイが
収録されている。
但し、オリジナルの歌は収録されておらず、
サターン版ファンタジーゾーンの価値が
全くなくなってしまったわけではない。

ファンタジーゾーンⅡの
作り方も凄い。
当時のシステム１６用に
プログラムしたゲームを
ＰＳ２に移植するという面倒くさい方法で
再現していて、システム１６用の
ファンタジーゾーンⅡが一般公開されたというから
恐れ入る。

ゲーム内容は
スーパーファンタジーゾーンと比べても
全く遜色のない素晴らしい内容となっている。
ファンタジーゾーンⅡの
ワープの意味が薄れたのがやや残念だが
涙　アイテムの意義とその高い値段設定により、
ワープした裏面でお金を稼ぐ意義があるため
裏面、表面のワープが必要なゲームバランスとなっている。

簡単にクリアーしようと思えば可能で、
真のエンディングを見ようとすれば
かなり難しいという
素晴らしいゲーム性に仕上がっていると思う。

マークⅢ版ファンタジーゾーンも秀逸。
マークⅢと同性能という
アーケード版ファンタジーゾーンⅡも楽しい。

驚いたのが
ファンタジーゾーンのゲームギア版も
楽しいということだ。

ソニックジェムスコレクションに収録された
ゲームギア版ソニックなどは
はっきりいって遊ぶに耐えない
画面できちんとプレイしなかったのだが
ファンタジーゾーンＧＥＡＲは
きちんと最後まで遊べる内容になっている。

海外版を除くと
全てのゲームがコンティニュー無しという
厳しい内容なのだが
これこそが
ファンタジーゾーンの価値を高めていると思う。

機体数、お金、武器が
１つのバランスによって成り立っているので
コンティニュー可能になってしまうと
機体を買う必要がなくなり
ゲームバランスが大きく崩れてしまう。
それゆえ、コンティニューを全く省いてしまったのは
正しいと思う。

完全なオマケとおもわれた
「オパオパ」もこれまた楽しい。
パックマンの完全なる真似ゲームであることは
確かなのだが、
金でアイテムを買うとショットを放つことが可能で
ショットを撃っている時点で
パックマンとは方向性がかなり違うことに
気づく。事実、クリアー方法やコツは
パックマンとは全く違い、
見た目だけで面白さを判断すると
損をしてしまう好例だと思った。

「ギャラクティックプロテクター」は
ゲーム性がイマイチで
収録ゲームの中ではあまり遊べなかった。

ファンタジーゾーンコンプリートコレクションは
永久保存的な意味合いが強く、
サターン版ファンタジーゾーンが
長い間高値を維持していることからわかるように
プレミアソフト化する可能性が高いように思う。

ＰＳ２末期のソフトであって
プレミア率が最も高いシューティング。
さらにサターン版という前例あり。

すでに２５００円なので
値引きされても限界があると思う。
見つけたら買いだろう。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
(商品写真のところへ戻る)