マン島レースを題材にした
バイクゲーム。
アーケードの移植。

アーケード版はバイクにまたがる筐体で
独特の操作感ゆえに
あまり面白いと感じなかったが
コントローラーでプレイする
サターン版は良好。
ナムコのサイバーサイクルズ（アーケード版）に
匹敵する面白さとなった。

特に、セガマルチコントローラーの
対応具合は素晴らしい。

コントローラーでプレイしてしまうと、
左右ボタンを押すと
思いっきり身体を倒し、
離すと戻る動作となり、
倒して→戻して→倒して→戻して
という身体をぶらつかせながらの
微調整が必要となるが
マルチコントローラーだと
体の傾け具合をいい感じに
コントロールできる。

このゲームは
視点によって地形の処理方法が
変わるゲーム。
１人称視点だと、バイクの向きは垂直のまま、
地形が左右に傾き、
バイクに乗っている人の視点でプレイできる。

３人称視点だと、
地形は傾かずにバイクが傾く。
通常のレースゲームと同様の画面。

ＭＡＮＸ　ＴＴをやるならば
絶対に１人称視点が面白いと思う。
バイクに乗っている感覚で
青空の下、コーナーをギリギリで駆け抜ける
爽快感を味わえる。

グラフィックは
今見ると辛いが
青空やオブジェクトの色使いが良く、
荒いがチープさを感じない
良い出来に仕上がっている。

アーケード版は非常に簡単にクリアーできる出来となっていて
容易に１位を取れる。
サターン版は厳しく、
４つのコースを３位以内でクリアーしていき、
一度でもゲームオーバーになると
やり直しというもので
エンディングも全てのレースを１位通過しなければならない
過酷なものだ。

ホンダやスズキのロゴが使われていて、
デモでも実際の画面を使用するなど
意欲的な試みも感じ取れる名作。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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