クソゲーという烙印を押された本作。
実際にプレイしてみたところ、
製品としてのクオリティは維持されていると
思うのだが、やはり話が短い印象。

デスクリムゾンや、非公認ソフト、１８禁表現のみを
目的としたソフトなど
絵や操作性が致命的に悪く、
強烈な悪意を感じるクソゲーはたくさん
あるのだが、本作にはそれらのゲームに存在する
悪意は感じられない。

キャラクタの絵がやや素人っぽいものの
全体的な画面構成はむしろ良く出来ていて
音楽もＰＣエンジンＣＤ－ＲＯＭの水準はキープ
していると思う。

残念なのが、話の内容の薄さ。

先の展開が読めてしまう底の浅い話は残念感が強い。
水に濡れて体が透けて見えるとか、
小さい少女が急に大きくなってノーブラ状態で
シャツを着た状態になるといった
色気シーンを演出することだけが目的の
あからさまなシナリオは
本作品最大の特徴であるとともに欠点だと思う。

絵は基本的に美麗なのだが、
肝心の女の子の絵が
当時の水準としてもレベルが低いのが残念。

登場する女の子がなぜブラジャーを
つけていないのか、という
根本的な質問に全く答えが無いのが残念。

シナリオが短いのだが声優は豪華なのが唯一の救い。
グォォォとしか言わない魔物に
大御所の銀河万丈を起用しているところに
本作品の真骨頂を見た思いがする。

ゲームとしてはきちんと
仕上がっているのだが
細かいところで突っ込みどころ
満載の本作品。
オススメはしないものの
クソゲーハンターにとっては
デスクリムゾンと共に飾っておきたい
ところ。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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