殆ど戦闘能力の無い客を
目的地まで誘導するのが主な仕事となる
アクションＲＰＧ。
アクションＲＰＧというジャンルなのだが
実際にはパズルゲーム的要素が強い
作品だと思う。

１人でも死なせてしまうと
ゲームオーバーという厳しい条件の中、
目的地まで少しづつ
乗客を誘導する。
移動経路を設定すると
客は自動で動くので、
近づく敵を排除したり
進路上のトラップを外したりしながら
安全なところまで誘導。

ときには、お客が複数人乗ることで
沈み込むスイッチのような床も存在する。
この場合は
危険な場所にお客を誘導して扉を開け、
扉があいているうちに
主人公が必要なものを取りにいく必要がある。

または、主人公よりも
体重の軽いキャラクタでないと
崩れてしまう橋が存在する場合もあったりする。

お客をうまくつかって
アイテムを取りに行かせたり
安全なところまで誘導したりしながら
先に進んでいく。

一見難しそうだが
慣れてしまうとそれほど難易度は高くない。
システムも複雑そうなのだが
きちんと序盤で丁寧な説明がなされるので
説明書を持たなくても
プレイできるようにはなっている。

但し、コマンドがアイコン化されており
コマンドやアイテムウィンドウは
説明書を読まないと理解しづらいかもしれない。

メインとなるゲームは難易度が適度ではあるものの
ボス戦となると
難易度は高くなってしまう。

覚えゲー的要素が強いので
最初は間違いなくやられてしまうと思うのだが
何度も戦ううちに
戦い方が発見できるというパターンになると思う。

ボス戦は試行錯誤が必要になってくるので
賛否両論あるかもしれない。

複数人を同時にリアルタイムで移動させるゲームは
珍しく、このゲームは
斬新なゲームシステムにもかかわらず
きちんとゲームとして成立させているところが凄い。

他にはないオリジナリティあふれるゲームなので
隠れた名作を探している人には
お勧めしたい逸品。

この作品はファミ通殿堂入りとなっており、
無名作品であっても
名作をきちんと評価しているファミ通の評価方針にも
感動を覚えた。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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