(MD)ドラえもん　夢どろぼうと７人のゴザンス の通販

見た目は幼児～子供向け、
ゲーム内容はマニア向けという
セガマニア＆ドラマニア向けの１作。

とにかく
敵の配置が陰険で幼児がやったら
思い通りに行かずに泣きまくるに違いない。
余りの難しさに大の大人の私ですら
泣きたくなった。

ワンアップアイテムは
大放出状態で、
一気に１０ＵＰなんてのも珍しくない。
その代わり、敵の配置が陰険過ぎるため
死にまくる。
大量生産＆大量消費で
子供にくじけない心を教えるという意味では
良いかもしれない。
これをクリアーできる子供であれば
大抵の困難は突破できそうだ。

ドラえもんの操作感覚は
素晴らしいの一言。
同時期のメガドラ名作アクションゲームと
比べても遜色がない。

ただ、カニの放つ弾丸が
早すぎ＆球数が多すぎて死にやすいことと、
下が見られないにも関わらず
降りたら案の定穴だった（若しくは敵だった）
という救えない状況が
余りにも多すぎる。


このゲーム、死にまくりなのだが
不思議と自分の操作ミスと思えてしまう。
（もちろん、敵の配置が悪いのは
確かなのだが、操作性には全く
疑問の余地がないのだ）
ミスの原因をプレイヤー側のせいとして
納得させてしまうのは
出来が良いアクションゲームの印だろう。
だから、アクションゲームとして
出来が悪い、というのとは少し違う。

ドラえもんというタイトルの割には
スネオやしずかちゃんなどが
キャラクターとして一切出てこない、
（スロットでは、絵柄として登場）
ひみつ道具が
コピーロボットとハッスルねじまきと
タケコプターとショックガンと
どこでもドアのみ、
セガのアクションゲームに出てきそうな
ドラえもんの世界観とはかけ離れた
サイバーな敵が多数登場する、
背景などがドラえもんの漫画の雰囲気を
全く感じないなど
ドラえもんファンの
ファングッズとしては失格の部類に入る。

ドラえもんはポケットを
なくしたわけでもないのに、
道に落ちている道具しか使わないなど
根本的な疑問点も多い。

ただ、メガドラ特有の
風邪引きボイスが
ドラえもんの大山のぶ代の声にはまっている。
これは○。

最後の最後にある
椅子取りゲームは面白い。
あるようでなかったゲームだ。

画面はメガドラとは思えない
チープな画面なのだが
ドラえもん＆子供向けということを
考えるとこの程度でよいのかもしれない。

敵の配置さえ違っていれば
名作アクションゲームとして
名を馳せたかもしれない、惜しいソフトだ。





文：中古ゲームジャパンてんちょー
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