操作形態をわざと複雑にすることで
巨大ロボを動かしている感覚を出している
アクションゲーム。

下画面全体をコントローラとして使うという
思い切った手法を用いているのは成功だと思う。
プレイに慣れるとした画面を見ないで
操作できるようになる。

一発芸的なソフトに思われるかもしれないが
１人用モードはじっくり１５時間も遊べる。
アクションゲームとしては超大ボリュームと
いえる内容で、
物凄い数のロボット操作を味わうことが可能。

難易度も歯ごたえがあり、
一番簡単なモードでも
終盤はしっかり戦略を組まなければ
なかなか勝てない。

各機体ごとに全く操作方法が変わり、
新鮮な気持ちで遊べるのはうれしい。
中には石炭を入れて火をたかないと
攻撃が行えなかったり、
ネジを回さないと動かないといった
非常に扱いづらいロボットも登場。

ロボットの動きは単純そのもので
剣を振るときは体が左右に回るだけといった
奇妙な動きのロボットが多い。
非常に格好悪いモーションなのだが
かえって自分でロボットを直接操作している感覚が
よく出ているのではないかと思う。

ガンダムのようなカッコいいロボットのゲームを
期待してしまうと、あまりにも単純なキャラクタの動きと
格好悪すぎる機体が多いことに
げんなりしてしまう可能性がある。

ゲーム画面は戦闘時はフルポリゴンで表示。
DSの通常のゲームと同じレベルの画面で、
発売当時からすると単純な表示のようにも見える。
ゲームとして遊びやすい配色なのは○。
音楽はゲームの世界観にあっていて○。
敵が近づくと画面自体が大幅に揺れるといった
表現も巨大ロボを動かしている感じが出ていると思う。

機体の数が多いうえに、多彩なミッションは
４段階の難易度それぞれで達成率が上がるような仕組みなので
ゲームを完全制覇しようとおもえば
かなり長く遊べるのではないだろうか。
一番難しいモードだと本気で遊べる難易度となっているので
アクション派の人にもオススメ。
任天堂のゲームらしく、難易度調整はまさに神の手に
よるもので
手ごたえを感じさせつつ、いつかは必ずクリアー可能という
絶妙な味付けなのでこの部分は安心して良いと思う。

画面の美麗さに頼ったソフトではなく、
ゲームとして楽しめるタイプのソフトなので
長く遊べる。
絶対的にオススメしたい逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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