(PS)ファイナルファンタジー7インターナショナル の通販

ＲＰＧの最高峰のブランドである
ファイナルファンタジーの中でも
最高傑作と呼び声の高い作品。

まず音楽が素晴らしい。
シリーズの伝統を守りつつ
違和感なくして新鮮さを感じさせる音楽は
既に芸術の域に達していると思う。

ＲＰＧ部分ももちろん秀逸。
それぞれの町の歴史、そこに済む人々のセリフなど
細かい部分まで
徹底的に作りこまれていて
ＲＰＧをプレイすると
まさにその世界に没頭してしまう印象。

本来敵である
神羅という企業の人々も魅力的に描かれていて
ストーリーを進めていくのが非常に楽しい。

グラフィックは当時のＰＳとしては最高峰。
緻密に描かれた２Ｄマップ上を
３Ｄポリゴンキャラが動くといった手法を使っていて
所々で
キャラクタが小さくなりすぎるのが気になるものの
全体的には美麗な画像を実現していて
今見ても美麗な画像に思える。

キャラクタが小さく描かれてしまうがゆえに
行ける場所と行けない場所の区別がつきづらいのが
難点なのだが
インターナショナル版では
行ける場所をアイコン表示することが出来る。
この機能は重要で
私はＰＳ－ＯＮＥコンボでプレイしたのだが
ＰＳ－ＯＮＥコンボの小さな画面では
アイコン表示機能は重宝した。

インターナショナル版は
細かなムービー追加やイベント追加が施されているのだが
一番重要な変更点はこのマーカー表示だと思う。

難易度は低い。
レベルが上がりやすく、
ほぼレベル上げを行わなくても
最後まで進めてしまう。
お金が足りなくなる局面も少なく
単純にクリアーするだけであれば
それほど苦にならない。
歴代のＦＦと比べても
最も易しい部類のソフトといえる。

やり込み要素も豊富。
チョコボをつかまえたり
ゴールドソーサーで遊んだり
レベルを上げるなど
やれることは多く、
このソフトを遊びつくそうとすれば
かなり長く遊べてしまう。

ストーリー重視の作りで
序盤はフィールドマップに移動せず
ほぼ１本道の展開が続く。
自由度を求める人には
序盤のイベント続きの構成には
やや疲れを感じるかもしれない。

東日本大震災で原発の処理が
クローズアップされている中で
プレイしたのだが、
魔晄炉と原子力発電所がかぶってしまい、
魔晄炉の事故で
被災生活を送っているゲーム中の人々と
実際の被災者が同じようなことを
喋っているのを見て驚いてしまった。

パニックになって買い占めをする主婦や
事故で失った家族を悔やむ町の人など
現実の被災事故と同じようなことをしゃべり、
同じような行動を取る人々がいて
世界観の作りこみに関しては
比類ないものがあるのではないかと思う。

マップ画面からムービーが
自然に切り替わっていく演出は◎。
序盤は
ムービーからゲームに切り替わっているのに気づかず
ずっとムービーを見ている感覚で
画面を眺めてしまっていたほど。

私はレトロゲームになれているので
気にならなかったのだが
最新ゲーム機中心で遊んでいる人には
戦闘画面、フィールド画面は
ポリゴンが荒く表示されてしまうため
見た目に辛いかもしれないのが
唯一の欠点。

荒めのポリゴンも味だと
割り切って考えられる人には
絶対的にオススメしたいソフト。
大作ＲＰＧに嫌悪感を示してしまう人、
当時サターンしかもっていなかったために
ネガティブな印象しか持っていなかった人にも
プレイする価値があると思わせるほどの大作。
ＲＰＧファンがこのソフトを体験しないのは勿体無い。
個人的には
天外魔境２に並ぶ大傑作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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