ファミコンの無名だったスクウェアが作った
レースゲームの名作。

ファミコンにしてアップダウンのある
レースゲームを再現、
スピード感を出すことに成功している
「アウトラン」のようなゲームだ。

背景処理が素晴らしく、
２パターンのスクロールと
背景が独自に上下スクロールすることから
立体感を出すことに成功している。

さらに、３Ｄメガネ対応となっており
セレクトボタンを押すと
３Ｄメガネ用の画像に切り替わる。
プログラム技術が優れていることを
感じさせる作品となっている。
ファイナルファンタジーシリーズを作った
ナーシャ・ジベリという人が作った
というのも納得だ。

さらに、１面の間で
背景が変わり、昼から夜に切り替わっていく。

演出面では優れた１作といえる。

とくに２面の夜景は
表現方法としては素晴らしいものと言える。
今でこそチャチな画面に写るが
当時でこの画面を見たら
驚いたと思う。

きちんとエンディングまで作ってあり、
面ごとに背景が異なるのも○。

残念なのが
タイム制限が非常にシビアで
敵車の動きが
自車を明らかに邪魔するような動きとなっていて
ドライブゲームの範囲を逸脱していることだ。

１回でも転倒してしまうと
クリアーが絶望的になってしまう面もあり、
ゲームオーバー後は
最初から、というのは厳しすぎる。

幸いにして面セレクトが存在するので、
やりたい面をセレクトして
遊ぶ方法が選べるので
この方法で遊ぶのがよいと思う。

無名時代ということもあり
あまり売れていなかったようで
非常に惜しい作品ということができると思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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