音楽・効果音を含めて
スーファミ版と遜色無いレベルで仕上げた
ＧＢＡのＲＰＧの傑作。

シナリオは省略部分が全く無いばかりか
追加ダンジョン・キャラクタ独自の最強装備に加えて
ゲームバランスの改善まで行っていて
単純な移植作業に終わっていないのが素晴らしい。

特に、ＳＦＣ版のバグ「バニシュ＋デス」（バニシュを
唱えた後にデスをかけるとほぼ全ての敵が死んでしまう）
というバグが修正され、
本気で遊べるＲＰＧとなったのは大きい。
（上記の技はボス等以外には有効な場合がある）

ＧＢＡミクロでプレイしたのだが、
右下に表示される地図が小さすぎて
ほぼ判別不能という点を除けば不満点は無かった。
ＤＳやＧＢＡアドバンスで遊ぶ場合はほぼ問題なく遊べると思う。

画質は
ＳＦＣ末期登場のソフトだけあって
当時としては驚愕の書き込みだと思う。
キャラクタの細かい動作も妥協が無い。

ＦＦ６はストーリー重視＋自由度の高さが売りとなっていて
前半はストーリー重視。
後半は自由度が高いゲーム内容となっている。

難易度は低いのだが
仲間やアイテムを増やす条件があり、
チャンスを逃すと
仲間にしそこねたり、特技が手に入らなかったりするので
完全プレイを目指すためには
攻略サイトや攻略本の存在は必須といえる。
このあたりは私個人としては残念だと思う。

追加要素以外は
アイテムの配置等に変更は無いので
ＳＦＣ版やＰＳ版で仲間や特技を入手し損ねた人は
ＧＢＡ版でリベンジしてもよいかもしれない。

ＧＢＡはＳＦＣに比べて縦の解像度が低いのだが
マップ移動の拡大・縮小を駆使した画面で
問題なく移動が行えるのは素晴らしいと思う。

また、ＳＦＣ版よりやや劣るものの
ＧＢＡの音源でこれだけＳＦＣ版の音質を再現した
技術力も素晴らしいものがあり、
ＧＢＡ最後のソフトとしては極上だと思う。

ＳＦＣ，ＰＳ版に比べて
ＧＢＡ版は高値で推移しているが
この内容であればずっと手元に持っておきたい
という気持ちが良く分かると思う。
ＧＣのゲームボーイプレーヤーで遊べば
ほぼＳＦＣ版やＰＳ版と同等の環境で遊ぶことも可能で
まさに最強のＦＦ６といえると思う。

極上のＲＰＧ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
在庫状況を確認