実に様々なシチュエーションのゲームが登場する
アクションゲーム。
自社、他社問わずにパロディ化された
数々のゲームは遊んでいて思わず笑ってしまう。
当サイトを見るレトロゲームファンであれば
各ゲームのネタ元はすぐにわかると思われる。

このゲームは３Ｄメガネを使えば
物が飛び出して見えるらしい。
メガネを使わなくても普通に遊べるのが画期的で、
３ＤＳの２世代も前の機種で
３Ｄ立体視を実現したのは素晴らしいことでは
ないかと思う。
コナミは「ぼくらの太陽」で光センサーを使い
屋外で遊ぶことを提案するなど
ＧＢＡで携帯ゲームの可能性を追求していた。
さすがに３Ｄメガネは
携帯ゲームを屋外で遊ぶということを考えると
向いていない気がするのだが
このゲームの不条理さを考えれば
ありかもしれない。
（ゲーム中でも「ええ、これつけるの・・・？」と
いうセリフがある。）

メガネ必須なため、面を進むごとに
メガネを外せ　メガネをつけろという画面が出てくるのだが
ここは不条理ギャグの出番とばかり、
わけのわからない表現でメガネの脱着を指示してくるので
思わず笑ってしまう。

私の手元に立体視メガネがないために
裸眼で遊んだのだが
特に不自由を感じることなく遊ぶことができた。

コナミ発売だけあって、
各々の面はしっかりと作られていて
当たり判定、操作性ともに良好。
このゲームは面セレクトが存在せず、
ユーザーは１～２分のボリュームの面なので
素通りしてしまうのが実にもったいないと思う。

ストーリーだけでなく各面も
怒涛の展開が繰り広げられる。
キャラクタの魅力に頼りきりのゲームとは
一線を画すると思う。

ゲームの総ボリュームは１時間数十分程度と
非常に短いのだが
ゲームの難易度はそこそこ高いため
何度もやり直す面が出てくると思う。
総プレイ時間は２時間～３時間とみてよいかもしれない。

プレイしている時間は
実に色々なゲームのパロディで遊ぶことになるので
かかった時間の短さの割りに
クリア後はおなかいっぱいになる。

ストーリーの展開の不条理さは
「でんじゃらすじーさん」シリーズに近い。

「でんじゃらす～」は小学校低学年あたりをターゲットに
しているのだが、
本作品は中学生～高校生あたりを
ターゲットにしている。
「でんじゃらす～」のように無闇にウンコチンコネタが登場せず、
低学年向けのおもちゃ、という印象が無いのはうれしい。

クリア後に何か特典があるわけではなく
集中して遊びつくすタイプのゲームではない。
たまに短い時間だけ遊ぶと楽しめるソフトだと思う。

「でんじゃらすじーさん」のような
不条理展開が好きな人には
たまらないソフトだと思う。
「すごいよ！マサルさん」が好きだった人や
ジャンプで連載していた原作「ピューと吹く！ジャガー」が
好きな人なら遊んでおきたい作品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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