傑作・ストライダー飛竜の完全移植。
操作性、音楽も良好で
レトロゲームで複数出ていた
ストライダー飛竜の決定版的内容になっている。
但し、PCエンジンアーケードCD-ROM版については
PS版を上回るCD音源による楽曲と
オリジナルステージの存在、キャラクタが全体的に大きいなど
本作には無い魅力があるので
本作とあわせて持っておきたいところ。

難易度は非常に高い。
多彩な動きが魅力のストライダーなのだが
天井釣り、重力逆転といった
このゲームならではの仕掛けには慣れが必要。
ストライダー飛竜１は
死んだら復活地点がある程度戻るために
ゴリ押しが通用せずクリアは厳しい。

ディスク２はストライダー飛竜２で
こちらは死んだらその場で復活、
コンティニュー数も無限と
ゴリ押しが通用するゲーム内容。
クリアは非常に簡単で
ストイックなゲーム性を求めている人には
拍子抜けかもしれない。
コンティニュー無限なので緊張感が薄く、
プレイ感覚的には
ファイナルファイト系ゲームをやっているかのような
ユルさがあり、飛竜１のストイックさが好きだった人には
残念な変更点かもしれない。

仕掛けは１を踏襲したものが多く、
１の内容をポリゴンで再構成したような印象。
画面は今時のゲームらしく非常に派手で
見ている分には非常に楽しい。

こちらも操作性・音楽は極上。
ポリゴン表示は背景のみで
キャラクタは２D表示であり表示は美麗。
背景のポリゴンも
PSスペックなので今見ると荒く感じるのだが
全体的に派手な展開が続くので
案外気にならない。

シーン間のデモは
アメコミ調で
個人的にはストライダー飛竜のイメージが
若干崩れてしまった印象。

飛竜１があまりにもスバラしい出来栄えなので
２は酷評が多くなってしまったのだが
全体的には文句無く名作といえると思う。
気になる人は間違いなく買いの一本。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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