(HU)おぼっちゃまくん の通販

パックインビデオ（現・マーベラス）が開発、
ナムコが発売元となった
「おぼっちゃまくん」のＰＣエンジン用ゲーム。
各面、２体づつ
一般募集された敵キャラクタが登場、
名前がシャレになっている。
（例・しつこ蚊　という蚊の敵キャラ）

敵キャラクタは
名前だけ聞いてもユーモラスで、
実際の敵の動きもコミカルに仕上がっている。

アクションゲームとしては
カチカチの覚えゲーであり
難しい面も多い。
子供向けキャラクタを使用しているが
クリアーの難易度は高め。

ＰＣエンジンは発色が良いゲームが多いが
このゲームもくっきり、はっきりとした色使いで
見やすく美しい画面を実現。
音質が弱いＰＣエンジンなので仕方が無いことだが
このゲームも若干音は貧弱に思えた。

敵キャラ、おぼっちゃまくんに加えて
お助け軍団、敵ともに
キャラクタが大きく描かれている。
巨大キャラクタが登場してもチラツキしにくいＰＣエンジンだけあって
処理落ちも殆ど感じられず快適に動作する。

お助け軍団が強く、特に
身代わり成高さんの強さは格別。
殆ど無敵状態となって敵をバシバシとなぎ倒して
クリアーが可能。
お父ちゃまのヘリ攻撃も強力。
原作を知っている人であれば、お助け軍団のバラエティの豊かさだけで
楽しめるのではないかと思う。
個人的には、アイテムを取ると
数画面先に立っている
通りがかり聞造さんがお気に入り。

パターン学習ゲームなので
フィーリングでクリアー出来ない面も多数存在するが
次の面の敵キャラクタのネーミングが知りたくて
ついついプレイしてしまう。

おぼっちゃまくんのキャラクタでなければ
これほど夢中にならなかったと思われるので
このｹﾞｰﾑにおいては
得々のキャラクタ性がゲームに有利に働いたのではないかと思う。

残念なのが、この作品が
ナムコ開発ではなく、外注作品ということ。
当時のＰＣエンジンのナムコは気合が入りまくっていて
スプラッターハウス、源平、ベラボーマンなど
名作が目白押しだっただけに
外注ではなく、ナムコ自身が作れば
さらなる名作に仕上がったのではないかと思われる。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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