Ｎ６４の代表といえる作品の１つ。
ゴエモンシリーズは主に任天堂系ハード中心で
作られており、
本作品もゴエモンの本流と言える位置づけで
ゲームの出来も良好。

Ｎ６４末期といえる１９９８年末の発売ということで
技術的にも成熟した
完成度の高い逸品となっている。

町と道中、城といったそれぞれの場所を
マップで行き来するといったシステムで
道中や城は
マリオタイプの２Ｄアクションとなっている。
操作感核はマリオに慣れている人であれば
違和感無く遊べるものに仕上がっていると思う。

難易度はやや低めから始まり、
最後のほうは結構ムズカシメの部類に入ると思う。

特に、城のステージの長さは特筆物で
城ステージの長さを欠点として扱う人も多いのではないかと思う。

各ステージの３倍以上の長さを誇っていて
城ステージだけでのプレイ時間は３０分を越える。

１ステージのプレイ時間が非常に長いと感じた
「ソニックヒーローズ」ですら１５分程度で終わるため
でろでろ道中の城ステージの長さがいかに
圧倒的かがわかるのではないかと思う。

それだけに、腰をすえて
アイテム等を用意してじっくりとプレイすることによって
ある種の挑戦意欲が沸き立たされるのも事実。
クリアー後の達成感はかなりのものだと思う。


前作「ネオ桃山幕府のおどり」では
コントローラーパックでしかセーブが出来なかったのだが
本作は本体でセーブが可能となっている。これは○。

謎解きやサブイベントも豊富に用意されていて
ゲームとしての奥深さはかなりのもの。
本気の気合で作られているソフトという印象。

音楽は前作と同様に
神がかった出来栄えの曲が多く、聞きごたえが抜群。

本作は昼夜の概念があり、それぞれ音楽が異なるのだが
実に自然に音楽が切り替わっていくのは驚愕。
Ｎ６４の能力と読込がいらないカートリッジの特性を
うまく取り入れていると思う。

そのほかにも、Ｎ６４のカートリッジならではの演出が
多数含まれていて、移植を前提とした作りになっておらず
Ｎ６４でのパフォーマンスを最大限に高める作りになっているのも
好印象。

この頃のＮ６４は国内ではサターンよりも販売台数が少ない状態だったにも
関わらず、Ｎ６４向けにチューニングされた本作がリリースされたのは
意義深いと思う。
Ｎ６４ファンであれば揃えておきたい名作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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