サンソフトの名作のカップリング。
リップルアイランドとメタファイトが入っている。
ソフト数が２つと
この手のカップリングソフトにしては
ソフト本数が少ないのだが
２本ともやりごたえ充分の名作なので
ボリューム不足感は少ない。

ＰＳ版では、オリジナル作品２本に加えて
チラシなどの資料を閲覧できたり
クイズを楽しむことができる。
チラシは解像度が高くて資料的価値があると思う。
リップルアイランドのポスターは○。

クイズのほうは
スタッフの作品への愛が感じられるような
内容になっていて○。

メタファイトは
ファミコン版と全く同じ内容で
ファミコン版のレビューが既に掲載されているので
ここでは割愛し、
以下はリップルアイランドのレビューを行いたい。

リップルアイランドは
動物たちがすむ小さな島。
お姫様を助けるために
少年が知恵と勇気で
ゲロゲールを倒すというストーリー。

話はとてもほのぼのとしていて
プレイしていて癒される・・と思ったのだが
難易度が高く、ハマリ要素が多い。
キャラクタはよく動き、画質も
ファミコンにしてはかなり頑張っているのだが
難易度が高いために
攻略サイトの助けが必要になると思う。

当時、容量の少ないソフトを
少しでも長く遊ばせるために
むずかしめの謎を仕掛けるゲームが多かったのだが
このゲームも理不尽な難易度を誇る。

アドベンチャーとしての難易度の高さというよりは、
一見して何も無い木を
叩かなければならないなど
解き方がわかっても
難易度に首をかしげてしまうような謎が多いのが残念。

数箇所あるハマリポイントさえクリアーしてしまえば
ほのぼの系の話は楽しめる。
複数あるエンディング、画像の美しさやシナリオの秀逸さなど
プレミアソフトに相応しい出来栄えだと思う。

サンソフトは「ファンタジーゾーン」のファミコンへの神移植、
「ギミック」などの秀逸ゲームを出すなど
ソフト本数は少ないものの
良い仕事を行っているメーカーだと再認識。
リップルアイランドは
多少の理不尽さを除けば
サンソフトのファミコンソフトの中でも
最高品質の出来栄えなので
プレイの価値は大いにある。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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