キャラクタの動きのバリエーションの豊かさと
個性的な敵・ステージ構成が見事な
カプコンのＦＣにおける最高傑作アクションの１つ。

ストリートファイターの名を冠している割にには
いまいち知名度の低い本作品であるが
格闘ゲームのスト２シリーズとは何の関連も無いことが
原因の１つではないかと思われる。

未来を舞台として
飛び道具を使用する主人公が
敵を倒し、
ワープホールに入って先に進む。

面構成は様々で
敵を一定数倒す、強制スクロール面の最後まで到達する、
ワープの途中で現れた敵を倒すものまで様々。

１面１面は非常に短く、
なれたプレイヤーであれば
それこそ数分もたたないうちにクリアーできるようなものばかりなのだが
ＦＣとしては異例なほど面数が多いので
飽きずに高いテンションで遊べるのが○。

アクションゲームとしては
非常に難しい部類に入る。
主人公の動作が独特で
なれたプレイヤーが操作する主人公と
初心者のプレイする主人公では
性能が全然違うと感じるくらいに
動きが違ってくる。

慣れたプレイヤーが操作すると
非常にスタイリッシュなゲームと化すのだが
初心者がプレイすると
いまいち操作性の悪いゲームとして
片付いてしまう可能性が高い。

最初の面からして難易度が高くなっており、
難易度曲線はほぼ一定。
つまり、最初の面を楽にクリアーできてしまえば
後続の面のクリアも見えてくるのだが
その域に到達するまで
かなりのやり込みが必要となる。

ただ難易度が高いだけではなく、
難易度の高さに見合った
ゲーム性の高さも有しているので
最初の面を突破できるくらいに慣れれば
このゲームを真に楽しむことが出来ると思う。

グラフィックはＦＣながら書き込まれていて美麗。
主人公がワープするときの「ボウ」という音と絵は
非常にクールだと思う。

敵のバリエーションも豊かで
大量の敵を次々と倒していくのは爽快そのもの。
クリアーには
かなりのやり込みが必要になるのだが
それに見合った楽しさを
与えてくれるゲームだと思う。

難しいゲームだけに
クリアーしたときの爽快感は格別。
昨今のヌルいゲームに物足りなさを感じている人には
是非ともオススメしたい作品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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