(SS)悪魔城ドラキュラＸ　月下の夜想曲 の通販

ＰＳ用として特化した作りであった
悪魔城ドラキュラＸを無理やりサターンに移植。
２Ｄということで
サターン向きと思われていたのだが
効果的な加算合成処理などＰＳ向けに特化した作りだったため
サターンでは粗が出てしまい
見た目でかなり損をしてしまっている。

まず、敵の倒したあとのグラフィックが
全体的に修正されており、
ＰＳで光ったような効果を見せて
消えていた敵が
サターンでは蒼い円を表示させるように
変更させているので
比較すると見劣りする。

また、半透明で綺麗に表示していた
空中に浮遊する骸骨も
サターンでは処理が変更され
やや見劣りする。

ということで、２Ｄ最強ハードといわれた
サターンだが、ドラキュラＸに関しては
見た目ではＰＳに軍配が上がる。

ムービーも一回り小さくなった画面に
変更されている。
画質はＰＳと同様だが今見ると辛い画面。

ゲーム中画面はＰＳと同等で
見劣りすることはない。
アルカードが移動するときの残像も
きちんと移植されている。

マップの数はサターンのほうが多い。
旧作のリメイク音楽にて新ステージが追加されていて
敵も追加されている。
追加された面はそれほど多くないのだが
探索の楽しみが増したのは○。

キャラクタが3人から選べるようになっているのだが
マリア、リヒターは
ストーリー説明が全くなく
ハイジャンプを繰り返さないと
最後まで到達できないのに
ハイジャンプに関する説明が
一切されていないのは×。
1回目のプレイでアルカードを選ばなかった場合は
クリアー不能なゲームと勘違い
されてしまいそうだ。

妖精がいる状態で椅子に座ると
妖精が挿入歌を歌ってくれたり
アルカードがダッシュできるようになっていたり
ＰＳ版では特殊な動作をやらなければ
マップが埋まらないというバグが修正されているなど
サターン版は
システム上においては完全版といってもよい内容になっている。

マリアは
ＰＣエンジン版ドラキュラと同様に
無茶苦茶な強さで
相変わらず悪魔城の住人を虐殺しまくってくれる。
たくさんある必殺技はどれも超強力で
最終ボスですら
青龍で一撃の下に葬り去る実力。

ゲームバランスを崩壊させるような
無茶苦茶な強さが
ドラキュラＸでも健在なのは個人的には○。

ＰＳ版で収録されていた
「戦術指南」がカットされているのは残念。

サターンのみで遊べる完全版なので
ドラキュラＸファンであれば間違いなく買い。
見た目が気になる人はＰＳ版をお勧めしたい。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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