縦シューティングに多大な影響を及ぼした
名作「雷電」の続編である「雷電２」の改良バージョン。

本作品は高難易度「雷電ＤＸ」に加えて
初心者向けのモードが多数搭載されており、
初心者が無理なくシューティングの楽しさを味わえるような
名作に仕上がっている。

雷電ＤＸは
面構成が雷電２とほぼ変わらず、雷電２のマイナーバージョンアップといった印象。
雷電から雷電２になったときも
面構成がほぼ一緒で、使われている曲や効果音も似たりよったりと
いったところなので、
雷電ＤＸは初代雷電と同じように遊べる。

画面は非常に細かい部分まで書き込まれていて好感。

いわゆる東亜プラン（ケイブ）の弾幕ゲームとは異なり、
本作品は
弾の数は少なめなものの
高速の弾が不意に飛んでくるタイプのゲームなので
弾幕ゲームとはまた違った
避ける楽しさがあると思う。

弾幕ゲームと違い、当たり判定がやや大きめに
設定されているのか、
敵の弾がややあたりやすい印象。
きちんと避けないといけないので
見た目に反して難易度はやや高い。

本作品は雷電２と同じくボムが２種類あり、
拡散ボムの使い勝手の良さは○。
但し、通常ボムのような爽快感は薄れてしまった。

プラズマビームの変な軌道も○。
本作品では連射が必要なく、
押しているだけでプラズマとなり追尾性能がつくので
パワーアップするまでは
プラズマビームを使用すると楽に進めるようになった。

音楽については
完全移植なのかもしれないが
もう少しクリアーな音でもよかったかもしれない。

ＰＣエンジンのスーパー雷電は
ティーズミュージックによる生音演奏を使用していて
本作と比べても
圧倒的な音質を誇っており、
ボムの音の高品質さも本作に勝っている。

ＰＣエンジン版の音楽に
本作品のゲームバランスが載っていれば
まさに最高だったと思う。

練習モードの存在は○。
敵が一切弾を撃たない難易度設定が可能なのも
縦シューとしてはかなり思い切った措置だと思う。

また、フリーコンティニューなので
残機をつぶせばいずれクリアーは可能。
その意味では難易度は低いといえると思う。

シューティング初心者に雷電の楽しさを
味わってもらおうと数々の思い切った措置を講じた
雷電ＤＸは初心者～上級者までオススメの名作だと思う。

雷電ＩはＰＣエンジンスーパーＣＤ－ＲＯＭ版、
続編として雷電ＤＸを揃えるのが
理想なのではないかと思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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