(PS)悪魔城ドラキュラＸ　月下の夜想曲 の通販

最高峰のドラキュラ。
ＰＣエンジンの傑作ドラキュラＸの続編的作品で
キャラクタの動き、敵の攻撃、
背景の細かさ、演出全てがＰＳ最高峰の出来栄え。

特に、敵の攻撃方法が複数用意されているのは素晴らしい。
ドラキュラ城内を探索する
アクションＲＰＧのような内容になってしまったため
難易度は低くなり、
ただの通路のような
歩かせるだけの場所が多いのは残念。
しかし、謎解き要素は少なめで
アクション主体の内容なので
アクションＲＰＧ風とはいっても
従来のドラキュラファンも納得するであろう出来栄えになっている。

アクションが苦手な人でも
同じところを行き来するなどして経験値を稼げば
最終ボスを含めた全ての敵を
難なく倒せるようになる。
アクションが苦手な人にもお勧めできる内容になっていると思う。

全体マップを見ることができるのは親切。
重要なアイテムは全て分かりやすく設置されていて
マップを移動したがアイテムを取り損ねた、というミスが
極力起こらないようになっている。
そのため、どこへ行けばよいか分からない場合は
とりあえずマップの埋まっていない場所へ行けばよい
ということになり、クリアーしやすくなっている。

アクションとしては
ボリュームが多く、長く楽しめる作品になっている。

ＰＳ１の作品だが
今見ても充分美麗で楽しく遊べる出来になっていると思う。
ＸＢＯＸ３６０で海外版が遊べるようになっているのだが
日本語で楽しめるドラキュラであるＰＳ版は貴重だと思う。

ムービーは今見ると辛い。
やけにのっぺりとした外観の悪魔城は
ゲーム中の凝りに凝りまくった画面と比べると見劣りしてしまう。

オマケのリヒターで遊べるモードは
ハイジャンプを空中で出せるということに気付かない限り
クリアー出来ない仕様になっているのは×。
どこかにヒントがあればよかったと思う。

曲は素晴らしい出来栄え。
天井水脈の曲は絶品。
温かい雰囲気の中に悲しみを感じさせる曲で
忘れられない曲になってしまった。
全体的にクラシック的な音楽に満ちていて
見事にドラキュラの高級感を演出していると思う。

アクションは小気味良く、
悪魔城伝説とは違い
ジャンプしたら方向転換が効いて
思うとおりに動かせるようになっている。

ドラキュラといえば
ジャンプ中に敵にあたって
はじき返されて穴に落ちるといった印象があるのだが
このゲームは
穴落ちのミスが存在せず、
ジャンプの緊張感がなくなってしまったのは少し残念。

エンディングが複数用意されているなど
極めようと思えばいくらでも楽しみを見出せるソフト。
見つけたら買い。

ベスト版かＰＳＯＮＥブックス版では
サターン版の
妖精がいるときに椅子に座ると歌を歌う仕様が
含まれていたり
各種バグが修正されているので
これらをお勧めしたい。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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