(GBA)コロコロパズルハッピーパネッチュ！ の通販

傾きセンサーを搭載したパズルゲーム。
本体を上下左右に傾けると
画面の中のキャラクタが移動して
同じ色をそろえて消していく。
お邪魔パネルがあったり
お邪魔パネルを消す爆弾があったりする。
一定以上のパネルが表示された状態で
５秒経ってしまうとゲームオーバー。
落ちものパズルにありがちな
落下口が詰まったらクリアーというルールではない。

このゲームは
ゲーム機自体を動かすという操作性から
画面をじっくり見てプレイすることが出来ない。
また画面を傾けると
全てのキャラクタが移動してしまう。
さらに１画面に表示されるパネッチュの数が
かなり多いので
考えて連鎖を組むことはほぼ不可能。
爆弾を降らせるタイミングを図って
運任せでキャラクタを消していくゲームに
なってしまっているのが残念。

説明書がなくても遊べるくらいに
チュートリアルが充実している。
説明はとても分かりやすい。さすが任天堂と
思ってしまう丁寧さは○。

モードも豊富で
擬似的に対戦するモードと
ボスキャラを倒すモード、
１回で全消しを行うモードと
パズルを解くモード、
ハイスコアを目指すモードが存在する。

この中でまともに遊べるのは
ボスキャラと戦うモードと
擬似的に対戦するモードのみ。
１回で全消しを行うモードは
全消しの条件が厳しく
数十分は同じ面を繰り返すことになり
かなり疲れる。失敗すると
お邪魔パネルが降ってくるので
フラストレーションがたまってしまう。

パズルのモードは操作性が×。
傾けるという独特の操作は
誤動作を起こしやすく、
操作ミスが許されない
パズルモードでも
傾きコントローラで操作するのはつらい。
こちらもフラストレーションが溜まる。

ボス戦モードは
ゲームバランスがしっかり作られている。
運任せのゲームとはいえ結構楽しめた。
ボムを降らすタイミングと
ボムを使うタイミングを図るゲームになってしまっているが
大きなボムを作ろうとして
窮地に追い込まれたり
思わぬところで連鎖が起きて
一気にお邪魔パネルを消し去るだけの
ボムを降らせたりすることが可能。
ダメージ制となっているので
お邪魔パネルだらけになって
一旦パネルを消す作業に陥っても
やり直しをしているという感覚は薄い。

対戦モードは
人間と対戦しているという想定なので
ダメージ制ではなく
何十分も同じ展開が繰り返されがちになる。
相手を倒したと思っても
驚異的な回復力で
勝負が振り出しに戻ることもある。
対戦相手の画面が全く表示されないので
イカサマなのではないかと思ってしまう。
相手のステータスしか見られないということで
対戦している感覚は薄い。

傾きセンサーのパズルゲームというのは
斬新だったのだが
いつまでも終わらないゲーム性と
運任せの内容に終わってしまっているのは残念。

チュートリアルや
キャラクタ、モードの多彩さなど
さすが任天堂というべき作りこみにもかかわらず
企画時点での練りこみ不足が
ゲームの面白さを半減させた
とても残念なソフト。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
(商品写真のところへ戻る)