物凄く丁寧に作られたゲーム。
子供向けに作られたと思われる
パッケージとキャラクターから
子供向けの「ポケモン」的なゲームと
思われがちだが
実は万人向けのゲームに仕上がっている。

どことなくポケモンに
雰囲気が似ているので
「ポケモン」のように、
同じゲームを持っている人がいなければ
つまらないゲームなのかと
思ってしまうが、ぜんぜんそんなことはない。

このゲームの魅力は多数あるが
一番面白いと感じたのは
「復元」の作業だ。

Ｘ線で中身を見て
ハンマーで岩を砕き、
ヤスリで削る作業は楽しい。
上画面で弟子ロボットが突っ込みを入れるのだが
この突っ込みコメントが絶妙で
面白さをさらに増したと思う。
「や、、やっちゃったデシ？」なんていわれると
ドキっとしてしまう。
また、息を吹いて削りカスを吹き飛ばすのは◎。
本当に削りカスを吹き飛ばしているかのような
錯覚を与えるほど良く出来ていると思う。

また、マイクを使うのはこの場面のみで、
無駄な場面で無理やりマイクを使わせようと
していないところも好感が持てた。

下手な人向けに
弟子ロボがある程度の完成度でカセキを再現してくれたり、
それでも新しいカセキ等は復元してくれなかったりなど
下手な人の救済も優れていると思う。
細かいシステムの作りこみは素晴らしい。

恐竜同士で戦うバトルも
結構奥が深く、
投入する恐竜や
配置によって戦局が大きく変わるという
素晴らしい内容となっている。

ここでも上画面に
実況という形で台詞が入る。
操作を何も行わないと台詞が流れるのだが、
攻撃中にも実況が途切れなく行われると
戦闘の楽しさに幅が出て
もっと楽しくなったのではないかと思う。

個人的には
実況の２人のやり取りのセリフにトゲが
あったのがやや気になった。
カセキ復元時は、
カセキの状況のみを実況してくれたので
非常に面白さを感じたことから
戦闘時も
敵と味方の戦況のみを実況するという方式で
よかったような気がする。

カセキをレーダーで探すのも楽しい。
敵が現れても
戦うか戦わないかを選べるのは
物凄く親切だと思う。

クリアーまでは多少時間がかかるが
ＲＰＧにありがちな作業的な要素は
殆ど（というか全く）無いので
楽しくクリアすることが可能。

子供向けと考えて手を出さないのは
非常に勿体無い、
ゲーム史上に残る傑作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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