(GBA)ワンピースドラゴンドリーム の通販

ＧＢＡの隠れた名作。

バンダイのキャラクタ物で
出来が疑われがちだが
結論から言えば出来は物凄く良い。

ＮＩＮＴＥＮＤＯ　ＤＳが
発売される半年前のＧＢＡソフトなので
作りこなれている感じがする。

まず、序盤の物凄く丁寧な操作説明に
好感がもてた。直前にやったのが
ゲームの説明もへったくれもない
「まわるメイドインワリオ」だったのも影響していると
思われるが、とにかく
説明が丁寧、かつ
説明のための文章羅列が少ない。
楽しみながら操作を覚えられる感じだ。

私は「ワンピース」のコミックは読まないし
キャラクタも全然知らない状態だったが、
「ユーザーおいてきぼり状態」にはならず、
各キャラクタの説明が必要なだけされていて
ストーリーを全く知らない私も
話を楽しむことが出来た。
ワンピースを深く知っている人も楽しめて
知らない人も楽しめる秀逸な演出だったように思う。

このゲームは
地図上で話を聞くモードと
アクションによる戦闘モードがあるのだが、
戦闘モードのキャラクタの動きの細かさは特筆ものだ。

ＧＢＡであるということを考えると
キャラクタが回転、拡大縮小をうまく織り交ぜながら
多数のアニメパターンで滑らかに動作しまくる作りこみには
思わず脱帽だ。

最近ＧＢＡばかりしているのだが
抜群の画面の綺麗さとなめらかさを
誇っているように思う。

地図上の情報収集も
キャラクタがギャグを言いながら
話が進んでいく感じなので
全く飽きることがない。
キャラクタの顔のウィンドウが
上下左右に縦横無尽に移動しながら
噴出しが表示されるのは
アニメを見ているような錯覚があって面白い。

音楽が雰囲気抜群で
話に非常に合っていると思う。
携帯ゲームということで
音を消してプレイする人もいるかとおもうが
このゲームに冠して言えば
非常にもったいないことなので
音は出してプレイするべきと思った。

最後の後味が抜群に良い。
続編を買わせんがために
続きがあるような終わらせ方をするゲームが非常に多いが
このゲームは違う。

このゲームはキャラクタ物であるにも関わらず
このゲームで完結、という感じがする
非常にすがすがしい終わり方をしてくれる。

話自体は小学生向けの漫画のような
単純明快な話なのだが
終わりがすっきりしているため
非常に気分が良い。

アクション部分も
はっきりいって難しい箇所も
存在するのだが
どうしても無理！といったところはなくて
もうちょっとあそこを工夫すれば
次はクリアできるかも、
と思わせてくれるような
絶妙な難易度だったように思う。

クリアー時間は１５時間程度なので
プレイ時間は短い部類のゲームだが
後味とストーリー、演出や音楽、画像など
全て高レベルでまとまっていて
しかも今は１２００円以下で買えるので
間違いなく買いの逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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