コンパイル自らが開発、販売した
メガドライブ最終作品。
魔導物語で幼稚園時代を扱うソフトは
ＰＣエンジン、メガドライブ、スーパーファミコン（はなまる大幼稚園児）
があるのだが、
その中でもオリジナルに近く、かつ
各種システムが充実した会心の１作といえる。

特徴は、Ａカプセルという、
敵をつかまえて、戦わせることができるシステム。

戦闘はリアルタイムで行われ、技はコマンド入力で出すという
半分アクションゲームのような感じになっているのだが
なんと全てのキャプチャした敵の技が
使えるようにされているというこだわりよう。

魔導物語のキャラクタは魅力的なので、
ドラコケンタウロス　ＶＳ　スケルトンＴといった
夢の対決が演出できるのは非常に楽しい。
しかも、自分で技を操作できるのだからたまらない。

また、本作品はアイテム合成システムが用意されていて
こちらも合成パターンが多く、非常に楽しい。
ＳＦＣ版も同様のシステムがあるのだが、
ＳＦＣ版は殆どオマケのような存在で
ＭＤ版には及ばない出来栄え。

本作品はＰＣエンジン版のように
塔を脱出すれば終わりなのだが
ＭＤ版は課題が用意されていて
９０点以上取らないとバッドエンドとなってしまう。

課題（クリアすると１ポイントもらえる）には、
はるか下の階のモンスターをＡカプセルでつかまえて
ここで開放するといったものや、
合成すると何が出来るか？といった
クイズ形式のお題があって
一筋縄ではいかず、楽しく遊べる。

画面はアルルの表情のウインドウをはじめとして
全体的に丁寧な仕上がりで
ＭＤの少ない色数を効果的に使い
まるでＰＣエンジンのような高品質な画面を作り出している。

ＭＤなのでゲーム中読み込みは一切なく
快適に遊べるのも○。

難易度は高い。
ノーヒントで進むＰＣエンジン版よりは
難易度が若干低いものの、
どうやって先に進めばよいのかが
わからなくなることが少なからずあった。

ＭＤ版はＰＣエンジン版とは異なり
マップに階段が描かれないのが
難易度上昇の１つの理由だと思う。

お題を解く場所もマップ表示されないので、
１つのお題をとくために
塔を下から上まで歩き回らなければ
ならない羽目になるのが辛い。

メガドラは他機種に比べて
声の音声が濁っているソフトが多いのだが
本作品は非常に検討していて
クリアーな声が聞けるのが○。
メガドラ最後の作品を締めくくるに相応しい作品。

攻略サイト無しでもクリアしようとすると
非常に長く遊べるスルメゲーでもある。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
在庫状況を確認