任天堂ゲームとしては珍しい
ダークで不気味な世界観のアクションゲーム。
ＳＦＣ最高傑作という人が多い、スーパーメトロイドの
続編で、「メトロイド４」という位置づけの作品。

序盤の映画のような演出で
プレイヤーはゲームに釘付けとなると思う。

今作品は難易度設定が可能で。
私は一番易しいモードで遊んだのだが
易しいモードで遊ぶと簡単に感じた。

とはいえ、さすが任天堂というべきか、
序盤～中盤は誰でもクリアーできてしまう難易度の低さなのだが
中盤を越えると
イージーモードとはいえ難易度が徐々に高まってくる。
そのころには操作が慣れているので
手ごたえを感じながら
先に進めることが可能なのは○。

本作品は
具体的にどこへ行くべきかを
指示してもらえるので
何をやってよいのか分からなくなることはほぼなくなっている。

広大な迷路を探索するゲームにありがちな、
行き詰まりが解消されているのは○。
しかし、「お使い」ゲームとして受け止めてしまう人は
やや苦痛に感じるかもしれない。
「スーパーメトロイド」の自由な雰囲気が好きだった人には
手取り足取り指示してくるのが
マイナスポイントとなるかもしれない。

マップ表示は
「悪魔城ドラキュラ」シリーズのような
画面切り替えとなった。
本作品がドラキュラに影響されたのか、その逆なのかは
わからないが、世界観は違えども
同じタイプのゲームを遊んでいるような印象。

ザコ戦が容易で、ボス戦が厳しいというゲームバランスも
悪魔城ドラキュラの一連のＧＢＡ版に近い印象を受けた。

操作性は非常に良好で
さすがアクションゲームの帝王の任天堂製だと感じた。
画面も美麗で
ＧＢＡハード向けに、
おどろおどろしいものの
美麗な空間を構築している。

上下の幅が狭いＧＢＡなのだが
本作品はＧＢＡ向けの面構成なので
苦痛は感じなかった。

球体に変形したり、小さな隠し通路を通過することが
多い本作品なのだが
ＧＢＡミクロの小さい画面で遊んでも見づらいということは
なかった。
ストーリーは重厚で奥深い。

操作は簡単ながら、恐怖を感じさせるイベントがあるのも○。
１つ１つのミッションは短く、
終わってみると５時間程度かかるものの
「えっ、もう終わっちゃったの」という印象だった。

「メトロイド」＝「難しい」と考えている人にオススメ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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