傑作揃いのファイアーエムブレムの中でも
難易度バランスが取れている最良作品の１つ。

隣接するユニットの能力が上がる支援システムと
味方をかついでダメージから守る「救出」、
輸送隊による持ち物を預けるシステムを除けば
「暗黒流と光の剣」と大して変わらない。
本作品が初めての人でも
問題なく遊べるオーソドックスなシステムになっている。

キャラクタが魅力的で、
自分の手で育てていくうちに
さらに愛着が増していく。

ユニットを死なせてしまうと
そのユニットが話しかけなければ
仲間にならないユニットも失うことになり、
状況がどんどん悪化する。
かといって
ユニットを死なせずにクリアーするのは難しく、
増援や思いがけない場所からの攻撃によって
簡単にユニットを失ってしまう。

ユニットをいかに死なせずに進んでいくかという
詰め将棋的な楽しさがあり、
知らず知らずのうちに何時間も遊び続けてしまうほど
楽しいゲームに仕上がっている。

１ユニットも失わずに進むことは非常に難しいものの、
多少の損害であれば受け入れるプレイに切り替えれば
それほど苦労せずに先に進めるようになる。
ここら辺の難易度調整の妙はさすが任天堂発売の
ソフトだと思った。

ユニットは死にやすく、
弱点武器やクリティカル攻撃だと
ほぼ１撃で死んでしまうほどの大ダメージを
受けてしまう。思わぬところでクリティカル攻撃を
受けてしまってやり直し、という緊張感がたまらない。

ちなみに、私は死んでも構わずにシナリオを進めたのだが
経験値をためたユニットがどんどん死んでしまったために
先に進めない事態に陥ってしまい、
ゲームを最初からやり直す羽目になってしまった。

難易度的にはさほど難しい印象は受けないものの
さすがに適当なプレイを続けてしまうと
クリアーまでは辿り着けないように作られている。

シナリオも良く、音楽もＧＢＡにしては高品質で
聞き応えがある。

「烈火の剣」にシナリオが関連しているので
じっくりと腰をすえたプレイをするのであれば
封印の剣はお勧め。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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