ゲームキューブの「バトル封神」と連動する
中華な雰囲気のＲＰＧ。
背景は書き込まれていて
スーパーファミコン時代の
古き良きＲＰＧを思い起こさせる。

このゲームの特色は
パオペエという
素材を集めて武器を作るシステムで
素材を集めたあとで
合言葉を詠唱しおわるのと同じタイミングで
ボタンを押すことにより
武器が出来上がる。

合言葉は道中で見つけなければならず
素材が揃っていても
ボタンを押すタイミングが狂えば
目当てのアイテムは手に入らないというシステム。
防具の概念は無いのも特徴で
武器の合成に力点が置かれている。

シナリオは１本道なのだが
途中でクリアーしてもしなくてもよい
サブイベントがちりばめられている。

それぞれのサブシナリオは
コミカルなイベントだったり
感動させるストーリーになっていたりして
完成度が高い。

本編シナリオも出来がよく、
比較的短いシナリオながら
最後まで一気に遊ばせてくれる。

残念なのが
地形が分かりづらく、
シナリオ上通り抜けなければならない場所が
一見すると行き止まりに見えてしまうため
一種のハマリ状態になりやすい点。

特に、フィールド上の
一見山に見えるところは要注意。
よく見ると地形が変わっていて
そこに入るとダンジョンに行くことが出来たりする。
他にも、山道で下りの坂道が一見すると
行けない場所のように見えたり
ダンジョン内のパイプが通り抜けられたりといった
見た目の分かりにくさで
クリアーを困難にしていると思う。

それ以外はシナリオ上で特に詰まるような部分も無く
比較的難易度の低いＲＰＧに仕上がっていると思う。

亡霊の声が収録されているのだが
こちらはリアルな出来栄えで
夜ひとりではプレイしたくないほど。
ホラー主体のゲームではないのだが
この亡霊の声は頻繁に聞くことになるので
ホラー系ゲームが苦手な人は
マジカル封神はお勧め出来ないのが残念。

全体的な出来は良好で
さすがは「天地創造」を作ったメーカーだけ
あるといった印象。
ＧＢＡのＲＰＧの名作の１つ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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