海外選手の実名使用、ゲームスピード調整可能と
ＤＣサッカーの中では最高レベルの作品だと思う。
ＲＧＢケーブルを使用したときの画面の美麗さは必見。
サカつく、特大号、特大号２で育てたキャラクタを
使用できるという
「プロ野球チームであそぼう」的な位置づけのゲーム。
私は下手なので
光るプレイのような華麗なプレイはままならないのだが
育てきったキャラクタを実際に使うのはやはり楽しい。

このゲームは
攻め、守り、コーナーキックなどの
各シチュエーションのみ選んで
対処方法を練習するモードがある。

例えば、攻めの練習で
敵にボールをとられた場合は
再度ボールを持っている状態からやり直すことが可能。
何度も同じシチュエーションを練習できるのは○。
プレイヤー自身のサッカーゲームのスキルを上げるのには最適。

画面表示も
横画面、縦画面、広域表示などを選ぶことが可能で
サターンの「ビクトリーゴール」のような視点で遊ぶことも可能。
縦、横どちらの表示でも操作性は良好で
１つのゲームで２つのゲーム性を楽しめるお得感がある。

１人用モードは
ストーリー等の演出は無いのがやや残念なのだが
選手入場から始まる
試合の演出が見事なので
全体的な出来は良好。

サカつくでも好評だった実況は
リアルタイムで動かせるスペクタクルサッカーでも
的確かつ試合を盛り上げてくれる。

試合のスピードを変える機能は素晴らしい。
下手な人でも
試合スピードを最低にして遊べば
状況を判断しながら遊べるし
最高スピードで遊ぶと
試合の興奮がさらに高まる。

ＤＣ末期だけあって
画面周りの完成度は高い。
通常のケーブルで遊んだ場合は
やや見劣りを感じるかもしれないが
ＲＧＢケーブル使用時は
同時期のＰＳ２ソフトと比べても
遜色ないばかりかかえって美麗に感じる。

ＤＣのソフト市場が冷え切っていた中で
ひっそりと発売されており、
「サカつく」のデータ変更作品である
「サカつく特大号」、「特大号２」がのきなみ
市場にあふれていたため
市場の評価は極めて低いのだが
ゲームの出来はＤＣ最高レベルなので
サッカーゲーム愛好家であれば
持っておいてもよいかもしれない。
全てが高品質。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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