ファイナルファイト型ゲーム。
実質的にＳＦＣのファイナルファイトの対抗馬ともいえる
シリーズといえ、
「マリオ」に対抗した「ソニック」とともに
完成度の上では良好な結果を残したのではないかと思える１本。

ゲーム全体の完成度では「ベアナックル２」にも引けを取らない。
全体的な面構成はやや短めなものの
各面趣向が凝らされていて飽きずに楽しめる。

容量はメガドラ最大級の２４メガで
４０メガ使用のスーパースト２を別とすれば最大級の容量。
豊富な容量に恥じない派手な演出は
メガドラ後期作品に相応しい出来栄え。

メガドラはスーファミ用ゲームと比べて
色味が褪せて見えるゲームが多いのだが
ベアナックル３はメガドラとしては
見やすい画面に仕上がっていて
完成度は高い。

音楽も「カルドセプト」の音楽を担当した
古代祐三が作曲しているだけあって聞き応えがある。

この作品は画面外に追い込んでのハメが
出来ない仕様になっていて
画面外に追い込んだ場合、別の場所から出てくる。
画面外に追い込んでのハメに快感を見出している人には
やや残念な仕様。
必殺技ゲージが追加され、
ゲージが満タンになれば体力消費無しで
必殺技を出すことができるのは○。
必殺技は派手なものが多いので爽快感がある。

パンチの重みに関しては
残念ながらベアナックル２に軍配が上がる。
ベアナックル２はパンチの打撃感覚も含めた出来が
ファイナルファイトを超えた印象だったのだが
ベアナックル３のパンチはやや軽めの印象を受け、
爽快感はやや減じてしまった。

操作性は良好で
当たり判定も適切だと思う。
面によっては時間制限があって
それを超えると体力が減ってしまうような面も存在して
気を抜けない展開が続く。

面数がやや少ないものの
豊富な容量を生かした
派手なギミックが多い名作。

短時間で爽快感のあるゲームを遊びたい人にオススメ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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