慶応遊撃隊の外伝ストーリー。
モノポリータイプの双六ゲームで
フィールドは全てポリゴンになっている。

ＰＳ１時代のゲームのため
ゲームに登場する建物等の画像は
見劣りを感じてしまう。

また、おみくじ購入などのイベント時には
ポリゴンによるデモが出るのだが
スキップ不可のため
ややテンポが悪い印象。

読み込みは早く
月ごとに１枚絵が表示されるので
読み込みに関するストレスは少ない。

ゲーム内容はモノポリータイプのゲームなのだが
購入できる土地の割合が
他のゲームに比べて少なく
土地の買占めによる優越感は少ない。

逆転は２位以下のプレイヤーによる
カードの妨害が主になっていて
２位以下が一致団結しないと
そうそう逆転が起こりにくいシステムになっている。

年貢のシステムは
資産によってではなく
カードの枚数によって徴収額が決まってしまう。
これは上位プレイヤーになるほど
有利なシステムになってしまっていると思う。
逆転はカードが頼りになるのだが
下位プレイヤーがカードを持ちにくい
システムになってしまって
逆転を阻害してしまっていると思う。

購入した土地が
賭博場だった場合は
お客が賭けに勝つと
土地にお客が停まったにもかかわらず
損失を蒙ることになる。これも×。

カードを使えたり
不幸を呼ぶカードをなすりつけ合うシステムは○。

相手の土地に停まった場合
少量ながら
体力が回復するなどの＋要素があるのは○。

買うものが
屋台の食べ物という設定のため
雰囲気がほのぼのしているのも○。

プレイ時間は長く
逆転が起こりにくいシステムのため
対戦向きとは言えない。
かといって、一人プレイも
いったん上位プレイヤーと差がついてしまうと
長丁場を戦い抜くのが辛くなる。
カルドセプトなどの名作と比べてしまうと
ゲームルール的に改善の余地がある残念な１作。

慶応遊撃隊独特の雰囲気は継承されており
慶応遊撃隊ファンであれば
コレクションとしてそろえてもよいかもしれない。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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