恐るべき出来のよさを誇る
バットマンのアクションゲーム。
ファミコンの限界に挑戦する
グラフィックの数々は見ごたえ抜群。

キャラクタの大きさは大きく、
動きも機敏。武器はド派手。
背景の細かいオブジェクトまでよく動いていて
ファミコンでここまでやるのかと驚いてしまう。

音質はファミコンとして考えると最上級。
スーファミと比べると音質は劣るのだが
ゲームをしている間は
音に関しては全く問題ない品質だと思った。

巨大戦艦が上から撃ってくる面や
巨大な戦車と戦う面など
バリエーションは豊富。
面の数は１４と少なめだが
各面とても印象的なので
クリアー後はボリューム感を感じることが出来る。

１面１面の長さは短い。
短い面の間に
行わなければならないアクションが必ず用意されている。
フィーリングだけで
クリアーできるのは最初の数面だけで
後半は敵の位置や攻撃を
把握しきらなければクリアーできないような
作りになっている。

パワーアップアイテムが用意されていて
何個か取ると無敵になる。
同じところで詰まっていても
何機かごとに
無敵になって進むことが出来るので
これを利用すれば
多少スキルが足りなくても先に進むことが可能。
このシステムは秀逸。

唯一の難点は
武器によって
ボスの攻略難易度が極端に変わることだ。
攻撃力に差がありすぎ、
最終ボスですら一瞬で倒せるほどの
攻撃力を持つ武器と
殆ど攻撃力が期待できない武器の差は大きすぎる。

いったん
弱い武器でボス戦に突入してしまったら
ゲームオーバーは覚悟しなければならない。

この１点を除けば
最初から最後まで
ハイスピード、大迫力の
アクションが堪能できる。

高品質なアクションゲームを集めている人には
このゲームを特にお勧めしたい。

間違いなく
ファミコン最高品質のアクションゲームの１つ。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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