(N64)ゲッターラブ！！ ちょー恋愛パーティーゲーム の通販

アホすぎる演出が最高に楽しい隠れた傑作。
子供向けソフトが多い６４において
完全に大人向けソフトとして作られているのも○。

女の子に告白してOKをもらえば勝ちという
単純なシステムながら、
女の奪い合いや
足の引っ張りあいといったドロドロとした内容を
極めて明るく表現。
アホな演出には思わず笑いが出てしまう。
対戦ゲームで最高に笑ったのが
カラオケでマイクを奪い合うゲーム。
歌が流れている間、
マイクを持って鬼ごっこをすると図は
見ていて大笑いしてしまった。

基本的には
ターンのはじめに好きな行動を行えて、
その後に訪れる
アドベンチャーシーンで
何らかの選択をして
女の子との仲を深めていくといった内容。

サイコロを使わないという点では
百の世界の物語のシステムに近いものがあると思う。

マリオパーティや桃鉄を出している
ハドソン発売とあって
対戦の駆け引きや
ゲームバランスの調整は見事だと思う。
ゲームシステムは奥深さを感じるし
攻略には複数の方法があって
常に選択を迫られているような印象を受けるほど
ゲームルールの完成度は高い。

単純にミニゲームをうまくこなしただけでは
勝てないという奥深さ。
この点においてはマリオパーティよりも
上を行っているのではないかと思う。

桃鉄におけるキングボンビー的な女も存在し、
どんどん女の子との距離を離していってしまうのも
笑ってしまった。

女の子の絵は
はっきりいってアクが強すぎて
私は好きになれないのだが
これだけ毒のあるシステムの恋愛ゲームであれば
これくらいインパクトが強くても
問題ないと思ってしまった。

対戦ゲーム主体ながら
登場人物は皆個性的で印象深い。

ゲーム中の演出も
１９９８年の作品らしく
ドリームキャストやPS２で使われそうな
画面効果になっているなど
表示関連も洗練されていて
意外とよく出来ている。

ゲーム中のテキトウな雰囲気は独特なものがあるのだが
この面白さはプレイしてみないと分からないのでは
ないかと思う。
実際、あまり出回っていないために
プレミア化しているのだが、
ほかのゲームには無い
雰囲気を味わうためだけでも
このゲームは買う価値があると思う。

とてつもなくアホなノリのゲームで
実際のゲームバランスは緻密に作られている。
一見しただけではゲームの面白さが分からない
プレミアソフトの見本のようなゲーム。

対戦ゲームとして充分に楽しいので
個人的にオススメしたい逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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