テイルズオブファンタジア～シンフォニアまでの
メインキャラクタが登場する
シミュレーションＲＰＧ。

前作は「ファンタジア・ディスティニー・エターニア」
の３作からのキャラが登場したのだが
今作は前作に加えて
シンフォニア・ディスティニー２のキャラクタが登場、
テイルズオブリバースからも
エキストラ的扱いではあるものの何名かのキャラクタが
登場する。

前作よりもキャラクタが増えた分、
それぞれのキャラクタ同士の掛け合いの密度が
薄まってしまったのは非常に残念。

本作品は
非常に多いキャラクタを生かした
シミュレーションＲＰＧ的な戦闘となっているのだが
戦闘が
決着がつくまで続けられる、
従来のテイルズシリーズを踏襲したものとなっているので
戦闘後は殆どキャラクタが全滅することになる。
そのため、シミュレーションＲＰＧに必要な
戦略性が殆ど生じず、
移動にけだるさを感じてしまう。

それ以外の要素は非常にうまくまとまっている。
戦闘は
レベル上げをしなければクリアーは難しいバランスとなっている。
何度か全滅するか、
他の場所でレベル稼ぎをする必要がある。
それだけに、クリアーが困難だったステージを
楽に越えられるようになるという達成感がある。

前作は非常に簡単なＲＰＧで
歯ごたえを感じない作品だったのだが
本作では前作の欠点がうまく克服されていると思う。

戦闘はアクションだが
レベルさえ上がってしまえば
腕のよしあしでクリアーが困難になるケースは殆ど無い。
私はガードや使いどころが難しい
必殺技を一切使用しなかったのだが
それでもクリアーできたほどなので、
アクションが苦手な人でも楽しめると思う。

キャラクタが非常に多いのだが
前作やテイルズシリーズを遊んでない人も
すんなりとシナリオに入り込むことができるのは○。
この手のゲームにありがちな
置いてきぼり状態にはならず、
逆に本編シリーズに興味がわいてくるような
システムに仕上がっているのは素晴らしい。

全体的にほんわかとした雰囲気なのは
前作と変わらない。
個人的にはこの
のほほんとした雰囲気が好きなので、
本作でも踏襲されていてよかったと思う。

シリーズを知っていると
くすっと笑ってしまうような演出が施されているので
テイルズファンには特にオススメ。

１回のプレイ時間は短く、
通勤時間中の短い時間でも
ダンジョンをクリアーすることは可能だと思う。
中断機能も装備されているので
手軽にテイルズの世界観に浸りたいという人には
特にオススメの１本。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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