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ファミコンながら
キャラクタをパーツ表示することで
擬似的に
スーパーファミコン版「ストⅡ」と同程度か
それ以上の大きさのキャラクタを表示可能とした
意欲作。

キャラクタ数も３６体と
当時のスーパーファミコン用格闘ゲームより
はるかに多いキャラクタ数。
パーツごとに分けたために
アニメーションも細かい。

なにより、戦闘前に
必殺技の説明、および
練習モードに移動できるのは便利。

必殺技だけでなく、文字で
使いどころなども説明される。

戦闘もスピーディで
勝負がついたときの演出以外では
処理落ちしない。

ジャンプとしゃがみ、必殺技を
使い分けるというゲーム性は
ストⅡとほぼ同じなのだが
なぜかボタンの少なさが気にならない。
技もボタンの数の少なさゆえに
パターンが少ないのだが
使えない技というものが存在しないためか
技が少ないとは感じない。
ここらへんのバランス調整は見事。

背景が凝っていて、
ファミコンなのに
きちんとスクロールしたり
オブジェクトが動いたりしている。

さすがに色数が少ないので
見た目はファミコンの画像なのだが
動かしてみると
キャラクタや背景が頑張っているので
遊び応えのある画面になっていることに気づく。

音楽はあまり耳に残らないのが
唯一残念な部分なのだが
画面、遊びやすさ、作りの丁寧さなど
ゲームとしては一級品の作品だ。

キャラクタがロボットという設定だが
非常に愛着の沸くデザインになっているのも
ポイントが高い。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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