(HU)NHKドラマ太平記 の通販

水墨画のようなグラフィックで展開される
信長の野望タイプの戦国シミューレーションゲーム。

戦闘モードや全国マップ等は趣深いグラフィックが用意されていて
HUカードとしては特筆すべき美しさを誇る。
後述するゲームバランスの悪ささえ克服できたならば
ゲーム史に残る傑作として残ったのではないかと思う。

ゲームバランスは難があり、
相性の悪い敵と出会った場合、
ほぼ例外なく全滅させられてしまう。
普通、シミュレーションゲームにはランダム要素があって、
相性の悪い敵からの攻撃でも
１０人中１人または２人が運よく助かったりするものだが
このゲームは確実に全滅させてくる。
５部隊いれば、その虐殺が５回繰り返されるわけで、
相性の悪い敵からの攻撃１発で
運が悪いと全滅させられてしまうことが多い。

また、このゲームは大将が追い詰められていなければ
撤退して、同じ軍隊が同じ国にいる状態で
全国マップで何事もなかったかのように操作が続けられるのも特徴的。

一度戦闘に入ってしまうとなかなか全国マップへ
戻れないことが多い戦国シミューレーションで
この仕様は画期的だと思う。

また、ゲーム中に堂々と「NHK大河ドラマ」と冠していることから、
NHK大河の傑作「太平記」が題材ということもあって
グラフィックには並々ならぬ力が入っている。

ゲームシステムは単純で複雑な操作が必要ないため
慣れればクリアーできる程度の難易度。
NHKが家庭用ゲームに参入して本格的に作った作品は
この１本のみ（にこにこぷん、は非常に簡単な作りだった）
なので、希少価値はあるのではないかと思う。

大河ファンのコレクターズアイテムとしても貴重。
ゲームバランスさえしっかりしていれば究極の作品になっていただけに
残念な１本ではある。

魔獣王やブリザードYUKIなど、超プレミアソフトを輩出してきた
ケイエスエスがかかわっているだけに
プレミアソフトの収集をしている人は
チェックしておきたい１本。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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