(SFC)Ａ列車で行こう３　スーパーバージョン の通販

Ａ列車で行こう３を
ＳＦＣ向けに遊びやすくアレンジ移植した良作。
パソコン版を忠実に移植したＰＣエンジン版とは
方向性が全く異なる。
バス・トラックの運行やスタジアム誘致、秘書の人事といった
オリジナル要素を多数搭載し、
ＰＣ版の再現というよりは
新たなＡ３のバージョンとして作り直された印象。

ＳＦＣの回転機能を活かして
線路敷設などは
斜め上からの視点ではなく
真上からの視点に切り替わるといった工夫がうれしい。
それに伴い、画面レイアウトも
Ａ３のＰＣエンジン版とは異なった視点からのレイアウトに
変更されている。

見た目はやや異なるものの
殆ど違和感を感じさせずに
処理速度を上げている印象。

処理速度は速い。
ＳＦＣなのに滑らかに動く列車には感動すら覚える。
同時期発売のシムシティ２０００と比べると
圧倒的な操作性の良さを感じることが出来るのでは
ないかと思う。

本作独自の追加要素も楽しい。
道路建設、バス停設置は
シムシティのような楽しさを与えてくれるし
秘書の人事変更まで行える
懐の深さは素晴らしいものがあると思う。

線路の敷設のしやすさも
ＰＣエンジン版を上回る出来栄えで
家庭用ゲーム専用に作りなおしただけあると思う。

さすがに街が発展して
線路が長く、列車やバスを増やしていくと
処理が重くなるのだが
経営画面にしてしまえば
処理速度を速めた状態で
時間を進めることができるのも○。
（この機能はＰＣエンジン版にもあるので
ＳＦＣ版特有の機能というわけではない。）

他のＡ列車シリーズと同様、
マップは広々としていて
１つの街を発展させ尽くすのには
膨大な時間がかかるのだが
それだけにやり込みがいのある良作と
いえるのではないかと思う。

バブル期の作品だけに
土地ころがし、マンション転売といった方法で
容易にお金が儲かるのも
時代を反映していて面白い。

Ａ４が不朽の名作として絶賛されているのだが
本作品はＡ４のいくつかの要素を取り入れ、
なおかつ立体交差といった複雑なシステムを取り除いており
個人的にはＡ４に匹敵する名作といえるのではないかと思う。

音楽については
ＣＤ音源のＰＣエンジン版よりも劣る。
本作は音楽に大胆なアレンジを施しており
個人的にはＰＣエンジン版のほうが印象が良かった。

全体的な出来は満足すべきものだと思う。
Ａ列車の最高傑作の１つ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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