(DC)さくらももこ劇場コジコジ の通販

ボードゲームの構成が
マリオパーティに似ているゲーム。
コジコジの世界観の構築は素晴らしいものがあり、
ほんわかとしていて毒のある
薄っぺらいようでいて奥の深い独特の世界は
きちんと表現されているように思う。

コジコジの原作を知らない人でも
問題なく遊べて
ストーリーを楽しめるのは○。
ボードゲーム部分は

スロット風のサイコロという部分は
個性があるものの
４人の進行が終わった後でミニゲームを行い
ポイントを稼いでゴールに到着すると終わりという
マリオパーティのシステムを踏襲。
ミニゲーム自体の数はマリオパーティほど多くないので
飽きが早いかもしれない。

但し、原作のムービーを見るために
カードを集めるシステムは○。
ゲーム中にポイントを使って
カードを集める必要があるために
１位クリアまでのハードルが高くなるといった
リスクを背負わなければならず、
このバランスが心地よい。

キャラクタがサイコロを振る前に喋ったり、
イベントで各キャラクタのやり取りが声で行われるのだが
やり取りの数は限られているので
これらのイベントを飛ばすのが少々だるいのが残念。

カードにはユニークなものが多く、
高橋留美子先生のサイン　なんてものもあったりする。
許可を取っているのかいないのか、
他の原作作品等の名称もときどき出てくるのは
コジコジらしくて○。

ゲームバランスは
逆転の要素が少ない印象。
桃鉄のキングボンビーのような
強烈なシステムがあるわけではなく、
ほのぼのとした雰囲気で無難にボードゲームを進めていく
ゲームに仕上がっている。

キャラクタゲームらしく、
ＤＣの内蔵時計を生かした
コジコジウォッチといったオマケもあるのだが
こちらは完全にファン向けで実用性は乏しい。

マイクデバイスを用いて
コジコジと話す機能も搭載されているのだが
これも小さなお子様向けの機能といった印象。

全体的には
コジコジの世界観が上手く生かされているゲームで
画面は今見ても美麗だと思う。
コジコジのゲーム化作品は非常に珍しいといえるので
コジコジが好きな人なら
ファンアイテムとしての価値は充分にあるといえると思う。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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