悪魔城ドラキュラＸ　月下の夜想曲のような
システムを持つドラキュラを題材としたゲーム。

シリーズを通して
高品質な出来栄えの当シリーズ。
ＧＢＡ版も素晴らしい出来栄えに仕上がっていると思う。

画像は見やすさ優先でありながら
細かい部分まで書き込まれていて
操作しやすい上に美麗な画面が楽しめる。

これだけ書き込まれているのに
敵と味方、地面と障害物の判別が
分かりやすく作られているのは凄い。

音楽はＧＢＡだけあって
据え置きゲームと比べると音質は劣るのだが
曲自体は名曲が多く、聞き応えがある。

操作性が良い。
初期のドラキュラシリーズはダメージを受けると
問答無用で後ろに飛ばされたのだが
今作はダメージを受けても多少は
操作が効くようになっていて、
敵からダメージを受けても吹っ飛ばない
パワーアップまで用意されている。

月下の夜想曲と同じく
マップを探索するタイプのゲームになったため
難易度は低く、
穴落ちが無くなったので
やや緊張感が薄れた。

特にこのＧＢＡ版は
丁寧にレベルアップしていけば
ボス戦を力づくでクリアーできてしまうので
難易度は低い。

マップを見れば
行かなければならないところがおのずと分かるので
何をやってよいのかがわからないような
ハメにはならないのが○。

探索を続けると
地図が埋まるのも快感。

ボス戦が少なめで
道中のギミックがありきたりなのが残念なのだが
全体的にとても丁寧に作られている。

今回のＧＢＡ版は
月下の夜想曲と比べると
クリアーまでの時間がかなり短い。

敵を倒して能力を奪うなどの
やり込み要素が多いのだが
単純にクリアーするだけなら
ゲーム内時間で５時間もあれば
クリアーできてしまう。
携帯機らしく、
気軽に遊べるのは○。

クリア後のオマケも豊富で
マルチエンディングと
優等生的な作りなのも○。

ただ、シナリオが
とってつけたようなものになっていて
ドラキュラの世界観をイマイチ
生かしきれていないのが残念。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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