日本で作られたゲームのような緻密さを誇る
海外メーカー製ディズニー版権物。

ドナルドを使ったゲームといえば
セガやカプコンのゲームを思い浮かべるのだが
本作はそれら日本製ゲームに勝るとも劣らない
出来栄えに仕上がっている。

オープニングのムービーは圧巻。
短いデモではあるものの
ＧＢＡとしてはレベルが極めて高いと思う。

実際のアクションゲームは
書き込まれた背景と
コマ数の多いキャラクタの動きが好感。

本のアイテムをとると
エナジーストーンが光るので、
一定時間以内に
エナジーストーンを取る。
３つのエナジーストーンを取って
ゴールに辿り着くとクリアーというもの。


右にのみ進めばクリアーという方式が多い
日本のゲームに対して、
このゲームは左にしばらく進む必要がある
こともあるので注意が必要。

ただ、本のアイテム取得時には
エナジーストーンの場所を
きちんとスクロールして見せてくれるのは
非常に親切だと思う。

難易度は絶妙。
最初は物足りないくらいに
難易度が低く、
単調ですらあったのだが
最後のほうは
挑戦意欲を掻き立てられる難易度に。

最初のほうは
押すべきボタンが
画面に表示されるといった親切設計で
ハマリやすい場所で
実に的確にヘルプを行ってくれる。

もう少しでクリアー可能と思わせられるので
何度も何度もプレイし続けてしまう。

操作性は非常に良い。
ドナルドのアクションは多く、
動きも多彩なので
動かしていて楽しいゲーム。

残念なのが
パスワードコンティニュー方式ということで
プレイのたびに
ノートにメモを取らなければならないこと。
家の中でプレイしているのであれば
問題ないのだが
移動中や待ち時間中のプレイとなると
面倒に思えてくるのが残念。

面数は１６とやや少なめなものの
１面１面が長いので
思った以上に遊べる作品。

１度クリアーしても
もう一度遊んでしまう魅力を持つソフトでもある。

海外ゲーらしからぬ
丁寧さを持ったアクションゲームの隠れた名作。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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