ＧＢＡ最後のファイアーエムブレム。
最終作に相応しい作りこみの高さで
ＧＢＡのシリーズの中では一番遊びやすく仕上がっている。

難易度は３作品の中では最も低く、
初心者が遊び始めるとしたら
聖魔の光石から発売日を逆にたどって遊ぶのが
よいのではないかと思う。

序盤の１０章はチュートリアル的な内容となっていて
説明書を読まない初心者でも
順を追って
ファイアーエムブレムのシステムを理解できるような
つくりになっている。

今作で追加された様々な仕様も
順に使えるようになっていくなど
システム面のコダワリも尋常ではない。

プレイ時間は２０時間程度なのだが
最後の数章が１面に２時間かかり、
序盤はそれこそ３０分で終わってしまう内容なので
とっつきは非常に良いと思う。

操作するごとに自動セーブされるので
電車の中等でプレイする場合も
気軽に電源をＯＦＦに出来るのは○。

但し、キャラクタが死んでしまった場合は
直前からやり直すことが出来ず、
その章の始めからやり直さなければならないので
緊張感が不当に低く抑えられることもない。

今作品はキャラクタの数が少なめなので
上級者には不満があるかもしれないが
全体的に
ハズレキャラの数のみが減ったという印象で
育ててもあまり強くならないキャラクタが減ったのは
逆に好印象。

また、今作品は自由に敵と戦えるようになり
レベルアップしやすくなっている。
レベルアップは必須ではなく、
私は私戦を全く行わずに最後までプレイしたのだが
レベルの不足を感じることがなかったので
あくまで初心者救済のためのシステムとなっている印象。

本作品はレベルを上げればどんどん強くなり、
それこそ１人で
敵を何体でも倒せるようになる。
後半は非常に敵の数が多いのだが
レベルの上がったキャラクタで
バタバタと敵をなぎ倒していくのは爽快。

プレイ感覚が良好で
任天堂らしい作りこみの高さはそのまま健在。
シミュレーションゲーム好きであれば
まず間違いなく推せる逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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