(GBA)カルチョビット の通販

２００８年度中で最も長い時間遊んだソフトに
なるかもしれない。
画面はドット絵で
スーファミというよりはファミコン当時の画像なのだが
ゲームを見た身で判断してはいけないという好例。

サッカーを題材にしたゲーム内容で
同様のゲームをあげれば
「Ｊリーグプロサッカークラブをつくろう」になると
思うのだが、操作が簡略化されて
遊びやすくなっている。

試合中の選手、ボールのパス回しは
まさにサッカー。考えられた動きで
１１人×２チームのそれぞれの選手がそれぞれの
役割とパラメータ化された能力と特性によって
実に様々な動きを見せる。

選手の動きが実に自然で
ゲームであるにも関わらず実際のサッカー観戦に似た
興奮が味わえる。
コンピュータの思考にありがちなぎこちなさは一切無く、
ゲームクリアーまでの間、
観戦がつまらないと思ったことは一度も無かった。
これは驚異的なことだと思う。

また、無駄な操作が一切省かれていて
個々の選手に対する練習コマンドが無く、
カードを用いたスペシャルメニューのみとなっている。
ほっておいても選手はどんどん成長し、強くなる。
しかも、年数が経っても能力が衰えることが無い。
難易度は低めなので、誰でも楽しめる。

フレッシュリーグ、
ステップリーグ、
Ｎ２リーグ、
Ｎ１リーグと４段階のリーグ戦で強くなっていることが
確認できるし、
練習試合ではいきなり格上のチームと
対戦できるので、どれくらい強くなれば
格上になれるのかがわかりやすい。

Ｎ２リーグまでは順調に勝ち進むことが可能で
Ｎ２リーグからは対戦相手がつよくなり
降格、昇格を繰り返すことになる。
Ｎ１リーグはどのチームもかなり強く、
Ｎ２リーグからの昇格チームを除けばかなりの
実力派チーム揃い。
ゲームバランスも実に練られていて
簡単すぎるという印象もなければ
難しすぎるという感じも受けない。

このゲームは
「カルチョ」と「チョビット」の造語で
ちょっとだけ遊ぶがコンセプトのようだが
試合を飛ばすと
殆ど負けでカードももらえず、信頼度が下がるという
ペナルティのために
長めの試合を見なければならない。

このゲームは三冠を達成するとエンディングが
出るのだが、ここを目標にプレイするとなると
３００試合くらいはしなければならないので
ゲームの総プレイ時間はかなり長い。

また、このゲームはとてつもなく面白く、
しかも操作が殆ど不要なので
時間を忘れてプレイしがちな危険なゲーム。
気付いたら数時間たっていたということも
しばしばなので、プレイは外出時に限るのでは
ないかと思う。

このゲームと同じくリアルタイムで選手が動き回るゲーム
ということで
セガの
「日本代表の監督になろう！世界初サッカーＲＰＧ」
が好きだったのだが、
選手の動きに関しては
カルチョビットのほうが完全に上。
少なくとも、「日本代表の～」に見られた
ボールの周りを選手がくるくる回るような動きは無い。

また、サカつくのように
一流選手と普通の選手の能力差が歴然としている
ということはなく、どの選手も
育て上げて日本代表に選出しつづけられれば
かなりの実力がつくというシステムも○。

あえて難をあげるとすれば
ポジション変更後に選手の能力を見たあとで
ふたたびポジション選択に戻れないとか、
スペシャルメニュー一覧から
直接スペシャルメニューを選べないとか、
試合を早回しできないといったことが挙げられる。

恐らく登場するであろう
カルチョビットのＤＳ版では
実況中継と、タッチペンを使った
攻撃ラインのエディット、
試合の早回しを実装してほしいところ。

見た目で損をしているソフトだと思うのだが
サッカー好きの人は絶対楽しめるソフトなので
強力に一押ししたい逸品。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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