(SS)パワードリフト の通販

良好な移植とアレンジ。

サターン版パワードリフトは
左右に曲がるときに
画面が斜めに傾き、
拡大縮小が滑らかで
オブジェクトが（やや少ないと感じるが）
必要な数表示されていて
バックミラーを覗く事も出来るという
好移植を実現している。

アレンジ部分は
セガサターンオリジナルモード５面に
アレンジ音楽の選択機能。

セガサターンオリジナル面については、
ノーコンティニューで
全ての面を１位で通過せねばならず
非常に辛い条件となっている。

パワードリフトは難易度が高く、
ＥＡＳＹでも最後まで到達するのは
容易ではない。
独特の操作感ゆえ
ブレーキ、カーブのタイミングが
とりづらく、
見た目の爽快さに反して
イライラすることがあるかもしれない。

２Ｄで表現された３Ｄ空間ということで
見た目はリアルとは程遠いが
左右に曲がるときに傾くため
ドリフトしている感覚をうまく出していると
思う。
また、上下の高低差を感じることが出来て、
坂を登っている表現、
坂を下っている表現、
ジャンプの表現などは
今の３Ｄゲームよりも優れているかもしれない。

操作感覚もリアルとは程遠く、
強引に突き進む感じ。
コースアウトしても運がよければ
看板に当たらずに復帰できたりするのは
親切かもしれない。

全体的に道が狭目なので
敵車にぶつかりやすい。

敵車にぶつかっても
派手なクラッシュ画面と裏腹に
スピードはそれほど落ちないので
ゲームバランスは保たれていると思う。

とにかくクラッシュして
ドリフトして突っ込んで
上って下ってという豪快さを
適度なデフォルメで表現した名作だと思う。

各面非常に印象的なのも特徴的。
移植度が最高なのは
ＧＡＭＥＷＯＲＫＳ版パワードリフトか
シェンムーⅡのミニゲームとして
収録されたパワードリフトなのだが
シェンムーⅡはプレイまでに
時間がかかりすぎることと
ＧＡＭＥＷＯＲＫＳは
殆ど入手不可能ということから
サターン版が手軽に遊べる
最適な選択肢といえるだろう。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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