ＸＢＯＸ版にも同名ゲームの名前が存在する
エアフォースデルタ２．

３ＤゲームのＧＢＡ版だが
ＧＢＡ版は上から見た視点で展開される。
したがって、ぱっと見は
縦シューティングのようにも見える。

上昇すると雲が現れ、
下降すると地上が見える。
ＧＢＡということで、地上のグラフィックはとても綺麗だ。
地上物を破壊したり、
下方向にいる飛行機をミサイルで撃つのは爽快だ。

上からの視点で展開される３Ｄフライトシミュレーションは
画期的なアイディアだと思う。

３Ｄフライトシミュレーションは
結局のところは
右下か左下にあるレーダーばかりを眺めるゲームと
なってしまうことが多く、
飛行機を操縦しているというよりは、
ミサイル射程内に敵を誘導する、
簡単に言えばレーダー画面のある位置に
敵アイコンを誘導するだけのゲームになりがちだ。

エアフォースデルタ２の
上からの視点というのは
単調な作業になりがちな３Ｄフライトシムに
１石を投じた。
ＧＢＡ版は３Ｄフライトシミュレーションを
一歩進めた形の新しいジャンルといってもよいかもしれない。

本当のところは
３Ｄ視点だとポリゴン表示などの点で
見栄えが劣ってしまうための
苦肉の策だったのだろうと思うが、
ＧＢＡのこの視点は素晴らしいアイディアなので
エアフォースデルタⅢからは
上からの視点で展開されるゲームにして欲しい気がする。

ミッションは２０面。
１面１面は短いが、それぞれ
違うテクニックが必要になるために
何回もやり直す必要が出てくるだろう。

難易度はＥＡＳＹでも難しく、
攻略方法がわからなければ
つまってしまう面もある。
特に、川の周りを３週する面は難しい。
画面下方からやってくる飛行機をつぶさないと、
再び画面下にいなくなった次の瞬間に
ミサイルを打ち込まれる。これを把握していないと
クリアーは不可能。

ミッションの種類は豊富で
迷路状の基地を通り抜けたり、
着陸したり
味方の誘導どおりに飛んだりする。
ミッションクリアの条件も
毎回違うので
飽きずに遊ぶことが可能だ。

エアフォースデルタは
飛行機の見せ方はそれなりに
リアルっぽいけれども
ゲーム内容は
リアルよりも楽しさを追求していて
３Ｄフライトシム好きでない人も
充分楽しめると思う。

ＤＣやＸＢＯＸ版などは
見た目がまんま「エースコンバット」なので
リアルさが中途半端とか言われて
損しているような気がする。



文：中古ゲームジャパンてんちょー
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