ＳＦＣ末期に出た
ワギャンパラダイスのＳＦＣにおける最終作品。
既にＰＳが発売されている時期ということもあり
ＳＦＣの性能を最大限まで発揮させた
グラフィックで
今までのワギャンランドとは一味違う
透明感のある絵を実現している。

キャラクタの大きさも一回り大きくなり
全体的に迫力が増した。
操作性が良く、音楽も良好。
全体的に完成度が高く、
ＰＳやＳＳの同時期のソフトと比べても遜色ないほどの出来栄え。

多重スクロールを駆使した演出は見事で
各面美しい仕上がりの画面になるよう
工夫がされており
作りこみの高さをうかがわせる。

難易度の幅が広いこともワギャンシリーズの特徴のひとつで
本作は年齢を入力させることで
難易度を変化させている。

私がクリアーしたときは
３歳と入力したと思うのだが
敵のボスが非常に易しく、道中も敵の攻撃が
それほど厳しいわけでもない印象だった。
これが２０歳程度になると
かなり難しくなり、ボス戦も厳しくなる。

面は短めなのだが数が非常に多く、
やめ時がなかなか見つからない。
いつの間にか時間が経っているタイプのゲームなので
熱中しすぎには注意したいところ。

このゲームの醍醐味であるボス戦は
戦闘のやり方が増えて
知能ゲームっぽい趣に仕上がっている。
計算ゲームは年齢によって
問題の種類が限定されているなど
細かい調整が行われている。

話は結構のほほんとしており
女の子でも楽しめるのではないかと思う。

ゲーム部分は
入力する難易度によって歯ごたえは違うのだが
どの難易度で遊んでも
良質のアクションゲームだと感じられるのではないかと思う。

マリオタイプのアクションゲームとしては
かなり良質の作品だと思う。
ナムコが気合を入れて作ったＳＦＣ末期の逸品。
ナムコファンには特にオススメ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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