XBOXの多彩な入力方法を活用し、
複雑な操作で思いのままに空を飛ぶことが
出来る３Dシューティングゲーム。

普通にプレイすると
たびたび地上に降りなければならない
ゲームバランスになっているのだが
上級者になると
ほぼ地面に足をつけずにプレイすることが
可能になり、ゲームの楽しさが格段に増す。

上級者は初級者とは全く違う動きを実現でき、
やりこめばやり込むほど
楽しくなるソフト。

但し、操作は全ゲームの中でも
かなり難しい部類に入る。
私は１回目のゲームクリアを経て、
初めて操作のコツを覚えた気がする。
最後の最後まで
思うとおりの操作をするのが難しいと感じるゲームも珍しい。

XBOX初期作品ながら
グラフィックはとても美麗で
今も問題なく遊べるレベル。

どんどん増えていく敵を
倒していくのは爽快。
空中から思ったように攻撃がきまったときの
爽快感は格別で
空中での操作に制約が多い分、
うまく動かせたときはうれしくなってしまう。

１面１面は長い。
XBOX初期ソフトということもあり、
面数が少ないので
各面の長さと難易度の高さで
ゲーム自体の短さをカバーしている印象。

但し、元々がドリームキャスト用に
開発されていたというだけあって
独特な操作方法ながら
ゲーム性は作りこまれていて
完成度は高い。

ヴァルキリーという名前がついているが
ギャルゲー要素は皆無に等しく、
ひたすらストイックに
己の技を磨いていくといった印象。

シューティングとはいっても、
アクションゲーム＋
空を飛ぶ要素
といった印象で
パンツァードラグーンのような
強制スクロールのシューティングとは全く異なるので
プレイする人によっては
印象と違うものに映るかもしれない。

ハードの初期作品の中には
ハードの新機能を試してみました的なゲームが多いものなのだが
ガンヴァルキリーについては
きちんとゲームとして作りこまれている印象で好感が持てる。

セガのXBOXソフトは良作揃いなのだが
ガンヴァルキリーもそれらの列に並べても
遜色ないレベルに達していると思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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