隠れた大傑作。
ストーリー部分を彩る
ビジュアルシーンは
「メタルスレーダー」に勝るとも劣らない書き込み具合、
アクション部分は
動きが非常に細かく作られていて
ファミコンとしては突出したグラフィック、
面構成も絶妙。
ボス戦の戦略性の高さは特筆者。

「ヘクト」という無名に近い会社が
ここまでの傑作を作っていたことにまず驚く。
出荷数の少なさと
圧倒的な出来の良さがあいまって
ファミコン屈指のプレミアソフトとなっていることにも納得。

アクション部分は非常に面白い。
地面や木の枝の端に触ると
ぶら下がった状態になるのだが
ここで上によじ登ったり、
上にいる敵の攻撃をやりすごすなど
戦略性の高い動きが可能になる。

この当時としては珍しく
２段ジャンプも可能となっていて
奥深いアクションが見所。

難易度はやや高めなのだが
覚えゲーであるので
ボス戦も含めて
何度も試行錯誤しているうちに
攻略法が思い浮かぶタイプのゲーム。

敵も味方も
振り向くときの動きのパターンが入っているので
振り向きにやや時間がかかる。

相手の振り向きの隙を突いた攻撃を
行えるという仕様として解釈できるので
逆に戦略性が高いゲームということが
できるのではないかと思う。

実際に
いくつかのボス戦では
振り向きの隙を突かなければ
効率的に戦えなくなっており
振り向き時の細かい動きも
意味があるように思える。

隠し通路が多数施されていて
探索する楽しみがあるのも○。

当時のゲームとしては珍しく
面と面の間に
高品質なビジュアルシーンが用意されていて
ストーリー性も高い。

最初から最後まで
高いテンションで楽しめる
ファミコンアクションの傑作。

ポリゴンのような細かい動きをする
クモが個人的にお気に入り。

私はレアゲームを知り尽くしていると思っていたのだが
最近までこのゲームの存在自体を知らなかった。
こんな素晴らしいゲームを
見逃してしまっていて
恥ずかしい気持ちになってしまった。

各機種のプレミアゲームと比べても
遜色無いばかりか
かえって光り輝く魅力を持った１本。

レアゲームを探している人には
特にお勧め。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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