(DS)プロジェクトハッカー　覚醒 の通販

任天堂発売、レッドカンパニーが企画した
期待度が高かったアドベンチャーゲーム。
後述のいくつかの要素により
期待度の高さを超える出来とはならなかった
残念なソフト。

ＩＴ犯罪をテーマにしていて
ハッカーが活躍する内容ということで
パソコンの知識が豊富な人向けのソフトという
印象があるのだが
実際はパソコンの知識は殆ど必要とされない。

ファミレスや警視庁など
実際にある施設がゲーム中に登場する。
ゲーム中で見られるサイトの作りは
２００８年代のインターネットのサイトをよく研究して
作ってあって
２ちゃんねるのようなサイトから
ブログ、個人サイトのような作りのサイトや
企業サイトなど
今見ても違和感の少ないサイト構成となっている。

サイトや設定がリアルなことから
ストーリーも現実とリンクした展開を期待してしまうが
実際のストーリーは
現実世界では起こりえないようなことが
多発する。（序盤で家が爆破されるなど）
プロジェクトハッカーは
どちらかというとリアル世界とは少し異なる
世界観を持っていると思ってプレイしなければ
ストーリーが破綻していると感じるかもしれない。

実際の謎解き部分は
サイトを見て予測したパスワードを入力するといったものと
タッチペンを用いたパズルゲームや
シューティングゲームといったもの。
シューティングゲーム部分は
ＳＥＧＡの「ＲＥＺ」を髣髴とさせる
メガデモのような画面でＤＳとして考えると非常に美麗。

難易度は高めで
細かいタッチペン操作を要求される。
タッチの正確さを要求されるようなシーンがあり、
ある程度の正確な操作を要求される。

パズルゲーム部分は
少し考えれば解けるような
難易度の低いものが殆どなので
きちんと話を進めていけば問題なくクリアー可能と思われる。

メールで会話したり、
場所をネットで調べるなど
このゲーム独自の要素が魅力的。
メールで問い合わせるとすぐに返答が来るのが小気味良い。
さらに、会話している最中にネットをするなとか
会話している相手にメールを送るなといった
細かなエチケットを要求されているところが面白く感じた。

設定がリアルなのにストーリーが飛躍していたり
ＩＴ技術を要求されそうな内容なのに実際の謎解きの内容は全く違っている、
純粋なアドベンチャーを期待していたのに
難度の高めなシューティングが用意されているなど
ユーザーの事前の期待を裏切ってしまう要素が複数あったために
評価されなかった不遇なソフト。

適度なヒントや更新されていくサイトなど
魅力も多いソフトなので
上記内容を織り込み済みとして
プレイすれば楽しめると思う。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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