(SS)セガラリーチャンピオンシップ の通販

セガサターンが最も勢いを持っていた
１９９６年初頭に発売した
ラリーゲーム。
この時代のセガは
アーケード、セガサターンともに絶好調で
キラーソフトのバーチャファイター２を筆頭として
ヒット作を次々に世に送り出し、
そのサターン版もヒットするという好循環を生み出していた。

セガラリーはこのセガ大躍進の年に
アーケードにリリースされたラリーゲームの移植で、
アーケード版も大人気となっていて
１プレイ２００円と高額にも関わらず
常に人がプレイしていたことを思い出す。

セガラリーのサターン版は
操作性の良さが特筆すべき点だと思う。
アーケード独特の砂や泥で滑る感覚が
うまく生かされている。
効果音が素晴らしく、滑りながら進む感覚を
うまく表現している。
後日ＰＳ２で発売されたセガラリー２００６のオマケである
セガラリーの移植版よりも
サターン版のほうが操作性が良いほど。

セガサターンはポリゴン表現能力が
プレイステーションよりも乏しく、
先に発売されたデイトナＵＳＡは
明らかにアーケード版より劣った印象だったのだが
セガラリーはデイトナＵＳＡと比べると
画質の向上を感じ取ることが出来る。
サターンということを考えると
満足すべき出来栄え。

同時期に発売されたバーチャファイター２と比べてしまうと、
解像度が低く設定されているのだが
砂や泥など、もともと
解像度が低くても問題ない背景が舞台なので
静止画で見た画像の荒さほどには
見劣りは感じない。

リプレイ時にはカッコよい曲と
考え抜かれたカメラ配置で
どんなに下手なプレイをしても
それなりにカッコよく演出されるところが素晴らしい。

カメラの近くにシマウマを置いて、
草を食べている様子を何気なく写すなど
リアルさを感じさせる演出も○。

グラフィックの書き込みは特筆物。
解像度が低くても美麗に見えるということは、
テクスチャーの書き込みの時点で、
解像度の低さを考慮しているのではないかと思う。

特に、初級コースの木の立体感は特筆物。
この時代のレースゲームは、
背景の木の薄っぺらさに
安っぽさを感じるのだが
セガラリーに関しては背景の木の立体感が
素晴らしく、背景が美麗だと感じてしまう。
細かい部分まで作りこまれていて
相当な気合を感じる。

セガのレースゲームの中でも
優秀な作品の１つ。


文：中古ゲームジャパンてんちょー
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